10月14日放送の「SONGS」(NHK総合)にロックバンド・スピッツが出演。メンバーが50代になったからこそ届けたい一曲が話題となりました。
スピッツが「SONGS」に登場
14日放送の「SONGS」に出演したスピッツ。今年は、朝ドラ「なつぞら」の主題歌「優しいあの子」などをリリースしています。
スピッツの思い出について、司会の大泉洋さんは「TEAM NACS」のメンバー・戸次重幸さんがスピッツの「ロビンソン」を聴いてこの歌は売れると絶賛したエピソードを紹介。
ちなみに、戸次さんが「ロビンソン」が売れると吹聴したのは、もう「ロビンソン」が売れ始めた時期だったそうで、戸次さんの天然エピソードで笑いを取りつつ和やかなムードで番組はスタートしました。
「なつぞら」出演者からスピッツにメッセージ!
この日は、「なつぞら」出演者である吉沢亮さん、草刈正雄さん、広瀬すずさんからスピッツにメッセージが届きます。吉沢さんは「優しいあの子」について、「作品に寄り添った歌詞が素晴らしい。スピッツさんが主題歌を担当してくださってより素晴らしいドラマになった」と絶賛。
また、草刈さんは「僕らの中にいつも流れている曲。優しいあの子を聞くとおじいちゃんになる。役に入るスイッチですよね」とコメント。
そして、広瀬さんは初めてこの曲を聴いた時のことについて「優しい音楽だなって、こんなに心が温まって。『なつぞら』の世界観を1番色付けてくれるのが音楽なので、初めて聴いてこの空気感の中で、私が演じるなつという女の子のイメージを作りたいと思った」と、役を演じる上での音楽の影響について力説します。
ちなみに、作詞・作曲を担当した草野マサムネさんは、「なつぞら」のメンバーの中では、本名の草野正宗と同じ「草・正」の字がある草刈正雄さんと縁を感じているとのこと。
50代になったスピッツが届けたい曲とは?
メンバー全員が50代になったスピッツが届けたい一曲と語るのが「ありがとさん」。この曲について、草野さんは「"ありがとう"というよりもさらに近しい関係というイメージなんです」とコメント。
草野さんによると、「ありがとさん」はライブでも演奏をしたことがない曲で、この日の「SONGS」で初めて人前で歌うことになり緊張したとのこと。
ちなみに、演奏は緊張するため、演奏前の某歌番組のトークでは「タモリさんの言うことなんか耳に入ってこない」と草野さんはユーモアを交えて語られていました。
スピッツがメンバー間の信頼関係について語る
大泉さんから、「基本的に草野さんが楽曲を作ることについてどう思っている?」と聞かれると、ギターの三輪テツヤさんは「歌詞についても全然質問しない」とコメント。すると、草野さんは自作の歌詞について「種明かしすると意外とつまらなかったりするんですよ」と、自作の歌詞について語ります。
草野さんの作る楽曲に惚れ込んでいるという質問にも、他のメンバーは「うん!」と即答。また、ベースの田村明浩さんは「それがスピッツだもんね。(草野さんが)真ん中にあるのが」と力説。
一方で、草野さんも「俺にしてみたら、このメンバーじゃないと作れなかった思うんで。多分、他のメンバーだとここまでスムーズに形にできていなかっただろうなって思いはあるので、このバンドで良かったと思っている」と、メンバーへの揺るぎない信頼を口にします。
スピッツ・草野「音楽をやりたかったんじゃない」バンドへの思いに"震える"の声
他にも、草野さんは「もともと音楽をやりたかったんじゃないんですよ、バンドをやりたかったんです」ということや、付き合いはじめの男女の名前の呼び方が変わるタイミングを例に出し「変わるタイミングってドキッとするじゃないですか」などの名言を残しました。
ネットには、放送を見た人から「面白かった〜!!めっちゃ満足草野さんが演奏が待ってるとタモリさんのトークも耳に入らないというところ可笑しかった」「SONGSやばかった…メンバーのゆるりとしたトークとは裏腹に曲はかっこよく、爽やかにやるところがスピッツらしいなぁと思った」「『音楽をやりたかったんじゃない、バンドをやりたい』っていう名言、震えるよね。もうスピッツという存在がさらに尊くなるよね。この4人じゃないと成り立たないバンドであり、その中で生み出された尊い楽曲たちなんだなって改めて実感した」などのコメントが上がっています。
今回は、スピッツのメンバーの信頼し合っている様子がコメントの隅々から伝わってきたのが印象的だったのではないでしょうか。特に、草野さんの「音楽をやりたかったんじゃない、バンドをやりたい」という言葉は額縁に飾っておきたい名言といっても過言ではないかもしれませんね。
(文:かんだがわのぞみ)