毎週日曜放送の「木村拓哉 Flow」(TOKYO FM他)。コピーライターの糸井重里さんをゲストに迎えて3週目となる今回の放送では、「ひとつの番組が終わる時、何を感じるか」などについて深く語られ、話題を呼びました。
木村拓哉「あ、終わっちゃった…っていう」ドラマオールアップを語る
今回、木村さんから糸井さんに向け、「リスナーから届いているメッセージにも付き合ってもらっていいですか?」という依頼が。
『番組が最終日を迎えた後、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになりますか?』というリスナーの質問に対し、木村さんと糸井さんが答えていきます。
糸井さんは、「(自分が)辞めたい、辞めたいと言って辞めてることが多い」と話し、「テレビ(番組)に関しては、僕は辞めた時の方が、"じゃあ次なにしよう?"と(いう気持ちになる)」と語りました。
一方、糸井さんが現在経営している会社でのイベントなどについては、「(終わった時に)寂しい〜って思いには、いつもなるね」とのこと。
そして木村さんも、「台本が鞄の中からフッてなくなる日に」寂しさを感じると言います。
特に自身が出演するドラマがオールアップを迎えた際には、「すっごい嬉しいんですけど、(中略)あ、終わっちゃった…っていう(感覚がある)」と語りました。
別れの繰り返しに、糸井重里「人格に影響すると思うなぁ」
こうしたドラマ制作の現場では、役者やスタッフが集まることと別れを迎えることが繰り返される、という話に及び、糸井さんは「役者さんたちが、それをずっとやっているっていうのは、僕は人格に影響すると思うなぁ」と言及。この発言を聞いた木村さんは、思わず笑い声を漏らします。
さらに糸井さんが「昔、すっごい恋人だった役の人と久しぶりに会ってもさ、(中略)恋の炎が燃え上がったりしたら素人だよね?」と話し、「(役者は)その(恋人役の人と恋に落ちない)練習をしているわけですよね?」と問いかけます。
これに対し、木村さんは「いや…練習ではないと思う!練習はしてないですよ!(笑)」と答え、思わず爆笑する2人なのでした。
カットがかかった瞬間、「通っていた"電流"がピュンって切れる」
ドラマ撮影での役柄と自身の切り替えについて、木村さんは「"カット!"ってなった瞬間に、なんか通っていた"電流"がピュンって切れるっていう(感覚がある)」と語りました。
この表現に糸井さんは、「"電流"っていう例えは、なんかすごく、へぇ〜って思うね」と納得し、木村さんは「よかった〜伝わって!」と安堵のため息をついていました。
さらに、糸井さんは「(一般企業に勤めていたら)みんな、そんなに出会いと別れはないんですよ、日常暮らしてたら」と話し、役者という職業ならではの「感情のぶつかり合い」や「台本とともに消える(役者・スタッフの)関係性」についても語っていました。
役者という仕事の本質に触れる内容に、リスナーも興味津々だったようで、ネットでは「役者さんについての疑問を尋ねる糸井さんと、それに答える木村くん」「糸井さんは言葉がやさしいよね、だからすーっと入ってくる」などの声が上がりました。
木村拓哉×糸井重里によるトーク最終回を惜しむ声も多数
糸井さんをゲストに迎えて3回目の放送だった今回。
エンディングで、木村さんが「来週は、糸井さんとのトークも最終回。お聞き逃しなく!」と告知すると、ネット上では「糸井さんとのトーク、来週で終わりか…ふたりの間に流れる空気がほんわかしてて、いいのよね」「糸井さんは、木村くんならどう?って聞いてそこから話が広がってく感じがいい」などの声が上がりました。
若き頃の木村さんを知る糸井さんとの会話は、落ち着いた印象があり、リスナーにもとても好評だったようです。
さらに今回は、役者・タレントとしての"本音トーク"も展開され、多くの人が興味深く耳を傾けたのではないでしょうか。来週はどんな話が聞けるのか。次回の放送も楽しみですね。
今回の放送もタイムフリーで聴くことができますので聞き逃した方はぜひチェックしてみてくださいね。
http://radiko.jp/#!/ts/FMT/20190721113000
(文:アイドル担当ライター くる美)