嵐が、NHKの音楽番組「SONGS」に初登場し、大きな話題になっています。番組は、嵐のデビューからの軌跡を紹介しながら、要所でメンバーそれぞれへのインタビューVTRを挟む形で進行。放送直後から大きく盛り上がりを見せ、番組で披露した曲のタイトルやメンバーの言葉などが複数トレンド入りし、Twitterトレンド上位を独占しました。
最初から"今"があった訳じゃない…嵐にもあった不遇時代
特にファンの反響が大きかった内容の1つが、デビューからの数年間に及ぶ"不遇の時代"のエピソードでした。デビューこそ華々しく、デビュー曲もかなりの売上を記録したのですが、その後は、なかなか売上が伸びない時期が続き、グループとしても伸び悩み、2002年にはレコード会社を移籍します。
移籍と言えば聞こえはいいのですが、実際は売上が伸びないせいで事実上のクビ扱い。レコード会社がないとCDリリースが出来ないため、事務所が嵐専用のレーベルを立ち上げたのだそう。
当時の状況を相葉さんは「あれ?これ、俺ら"見込みがない"ってことなのかなってちょっと思ったりもした。」と語り、櫻井さんも「周りが大学3年位になって、スーツ着て背広着て、就職活動し出して。(そんな中)自分は、特にレギュラー番組あるわけでもないし、この先どうなっちゃうんだろ?って。不安ではありましたね。」と振り返ります。
不遇時代まで掘り下げた構成に「泣ける」の声
他にも、「コンサートにお客さんが入らないので、空席を黒いシートで覆って隠した」といったエピソードも披露。これらの不遇時代のエピソードは、ファンにとってはよく知られた物ですが、近年ファンになった人は"売れている嵐"しか知らないという人も多く、ネットでは「そんな苦労があったなんて!」「新しく知れて勉強になりました」「デビューの時に生まれてないのでリアルタイムで知らなくて、(今回の番組)見れて良かったです」などの声が上がりました。
また、当時を知るファンからも「嵐を語る上で核(になる)の部分(の話を)やってくれてる。有難い」「当時を思い出して泣きそうになってた」「こんなに掘り下げてくれて泣ける」などの声があがり、古参のファンの心にも響く内容となっていたようです。
二重否定「明けない夜はない!」改めて語った櫻井翔に「ありがとう」の声
そして、今回これらのエピソードと同じくらい盛り上がっていたのが"二重否定"のくだりでした。
これは、今回披露した曲で、嵐を現在の位置まで押し上げてくれた立役者ともいうべき曲「Love so sweet」の歌詞「明けない夜はないよ」という部分について。
櫻井さんは、「明けない夜はないよ」と言うのは「二重否定」にあたり、「二重否定=強い肯定」を意味するとが語っており、つまり、「明けない夜はないよ=明ける夜が必ず来る」と言うことなんだと、解説。
この話は、活動休止発表以前にも別のメディアで話していた内容で、活動休止を発表した今この話をするのは、「=明ける夜(嵐の再開)が必ずある」というメッセージだと受けとるファンが非常に多かったようです。
ネットでは、「翔くんの言葉、胸に染みた」「例え思い込みだとしても、元気になれる言葉」「翔くん有難う」「泣いた!」「翔くんの言葉に何度助けられたか…」と感動するファンが続出した他、「VS嵐」に携わるスタッフの「かんつよし」さんも番組を見ていたようで、この言葉に反応し、ツイートを投稿していました。
二重否定=強い肯定
(^^)— かん つよし (@kankanp) June 29, 2019
「かんつよし」さんは、フジテレビ系「VS嵐」のスタッフで、番組の告知や裏話は勿論、「VS嵐」以外の活動についても、ファンと同じ目線でツイートすることでファンの間では有名。最近は、ベストアルバム初回限定盤について、特典がいろいろ付いて重量が重たいことを、「VS嵐」の告知ツイートに「#ベスト盤重いらしいですね」というハッシュタグで触れたことが話題になりました。
嵐の歴史に改めて触れることが出来た今回の「SONGS」。これからもずっと、嵐を応援したいという気持ちが盛り上がった人が多かったのではないでしょうか。(文:アイドル担当ライター 裕凛)