木村拓哉『自分を抑えるのは良くない』森山直太朗との語りが「深い」と話題

投稿日:2019/06/18 11:14 更新日:

毎週日曜放送の「木村拓哉 Flow」(TOKYO FM他)。森山直太朗さんをゲストに迎えて3週目となる今回の放送では、森山さんの楽曲にかける想いが話題となりました。

「自分を抑えるのは良くない」

リスナーから「頭の中に音楽が流れて、無意識に歌ったり踊ったりノッてしまうのを抑えられない」というお便りが届くと、森山さんは「抑えずに出せ」とアドバイスします。

木村さんが「You、やっちゃいなよってこと?」とジャニー社長の言葉を借りて投げかけると、森山さんは、「そうすると(同じ類の人が)寄ってくるから」と頷いた様子。これに木村さんは「歌ったり踊ったりする人が?」と大笑いします。

しかし、森山さんは「そこでグループが出来るんです。(自分の表現をすることで)嫌われたり、とやかく言われたりするならそれまでの関係だから」とあくまで自分を出すことを大事にするようアドバイスします。

さらに、森山さんの「車両から車両にPVみたいに歩いていったら、ノッてくる人が1車両に1人くらいいる」と語ると、木村さんは「ずっとラ・ラ・ランドみたいなね(笑)あんまり良いアドバイスじゃなかったけど」と笑いつつも、「自分を抑えるのは良くないよね」と同意。「周りを傷つけたり陥れたりしないのなら良い」と自分を貫けというアドバイスを送るのでした。

名刺持参で会議室に営業、デビュー当時の地道な努力を語る

続いて木村さんのもとには、森山さんがギター片手に地方のラジオ局を回ったという情報が。「ラジオっていうのはどういう場所?」と聞かれると。森山さんは「テレビに出る前、ラジオは自分のことを広く伝えてもらえる、藁をも縋るメディアだった」と語ります。

森山さんの代表曲「さくら」がヒットする前、デビューしてもすぐに曲を流してはもらえないため、森山さんは地方ラジオの会議室に名刺持参で出向き、1月あたりに「こういう曲があるんです」と会議中に飛び込み営業をして春の曲を持って行ったのだそう。

地道に続けた結果、春にはポツポツと曲をかけてもらうことが出来、『さくら』が浸透していったとのこと。16年経つ今も、ラジオ局の人たちはライブを見に来てくれる仲なのだとか。

下からちょっとずつ積み上げて、自分の手から歌が離れていく(有名になっていく)という"苦楽を共にしたという仲間"という意識があるラジオ局の人々には、頭が上がらないのだそうです。

木村さんは「こういう話をすると初心に帰るよね」と言い、「全国38局ネットで自分の思っていることを自分の声で、ふわっと届けてもらえてるというのはとんでもないこと」だとしみじみ語るのでした。

さだまさしから激励「俺だって『関白宣言』とかで叩かれたけど…」

森山さんの2008年の楽曲「生きてることが辛いなら」の発売当時、最後まで聴かずに「生きてることが辛いなら いっそ小さく死ねばいい」という歌詞だけを取った(自殺を推奨するのかという)批判が起きました。番組では、その話題に触れ、木村さんは、言葉やストーリーを選んで歌を作るのは、(それを発信していくという)覚悟がいることだと語ります。そして、一番最後の「生きてることが辛いなら くたばる喜びとっておけ」と言う歌詞に木村さんは深く同意し、今もとても好きな楽曲なのだそうです。

また、森山さんは、表現しきるということは難しく、曲に込めた思いやメッセージが「伝わり切らなかった」と思った時、「歌う上での覚悟や勇気がないのだなと思った」とコメント。

「でも歌い続けなきゃ」と思っていた時に、歌手・さだまさしさんから留守電が残されていて、「負けちゃだめだよ」「俺だって『関白宣言』とかで叩かれたけど、自分の道をつらぬいたほうがいいよ」と激励の言葉をくれたのだとか。

森山さんは「振り切ったことをやったときに共感してくれることだけが友達じゃないけれども、反応してくれる人は同士感が芽生えて、そういう人は今でも友達」と語りました。

聞き上手の木村拓哉に絶賛の声

ネットでは、放送を聞いたファンから「深い話ばかりだった」「表現者・森山直太朗の話が聴けて嬉しいなぁ。感動した」「『生きてることが辛いなら』刺さるよね」「森山さんの内に秘めた話を引き出す木村くん、聞き上手」といった声が上がり、感慨深く聴いた人が多かったようです。

森山さんの考えがたっぷり聴けた今回の放送。タイムフリーで聴けますのでチェックしてみて下さいね。
http://radiko.jp/#!/ts/FMT/20190616113008
(文:アイドル担当ライター ゆず)

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