<記事提供:COCONUTS>
毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』。
10月28日の放送では、堂本剛さんがうまくいなかった時のメンタルの整え方を力説したことが話題となっています。
(画像:時事)
■過去には捉われない堂本剛「今自分が興味ある自分になろうとする」
番組には、職場で新しい部署に移ったというリスナーの方から、他部署に向けた教育講義を行ったとの報告が届きます。
このリスナーの方は新しい仕事に慣れてきたばかりのタイミングで人に教えるというプレッシャーを感じながらも、受け手が何を望んでいるのかを考えて1から勉強をし直し、結果的に関係者から好評を受けたそうです。
部署変更の際には築き上げたものが崩れるようなネガティブな気分だったものの、新しく巡ってきたチャンスで頑張れば新しい自分に出会えるというマインドになったことを受け、堂本さんに対して1つの質問をします。
その質問とは『全身全霊を込めてチャレンジし続けてきたからこそ今の音楽があるとは思いつつも、自身が思うようにいかなかった時にどのように自分と向き合ってきたのかを教えて欲しい』というもの。
この質問を受けた堂本さんは、基本的にリスナーの方と同じような感覚であることを前置きしつつも、「性格的に今まで積み上げてきたものとか築き上げてきたものっていうのを、良い意味でそんなに意識してないんですよ」と回答します。
「『積み上げてきたなあ。これからも積み上げていこう』(という感覚)がそもそもないんですよ。だから、今自分が興味ある自分になろうとするというか。それの連続なだけなんで。振り返るとね、『こういう歴史を生きてきた』のかとも思うんですけど、そこまでピントは合わせていないです」と、素直に自身の考えを伝えました。
■その時々に全身全霊で取り組む堂本剛の考え方が深い!「いつもスタート地点に立っているような雰囲気」
堂本さんの苦しい時の自身との向き合い方に関するトークはまだまだ続き、「だから、いつもスタート地点に立っているような雰囲気です」と宣言します。
「とにかく全身全霊を込めて全てをやってきたし、その時の自分ができる最大限でやってきましたけど、思うようにいかなかった時ってのは今ももちろんあって」と告白。
「例えば、歌えてたと思ったけど、ちょっと音程がフラッとしていて歌えてなかったとか。ライブをやりながら『今のこの自分の歌は音程をちゃんと取れているんだろうか』と不安になって、スタッフさんに音程が合っているという合図を貰って、安心してまた歌い続けるとか。やっぱり、思うようにいかないことの連続ではありますよね」と、具体的に言及します。
「限界はあるんですけど、それが嫌やったら、それが悔しいと思うんやったら、努力しろって、それがまず最初にやることなんちゃうかみたいな。落ち込む前にね」と自身との向き合い方を明かした堂本さん。
「落ち込んではしまうけど、落ち込む前に、それが嫌やったらどうやったらそれが改善できるかを模索しようよって感じかな。それを自分に言い聞かせているというか」と話しました。
■堂本剛「続くといいなと思っております」ファンだけに語った「これから」
一方で、堂本さんは「まあね、人間なんで落ち込んで当たり前やし」と認めつつも、「ずーっと落ち込んでるのもね、なんか勿体無いから。『よし!十分落ち込んだんで、それでは次にいきましょう』みたいな感じで自分を奮い立たせて、そこを一生懸命生きる。感謝と愛を持って一生懸命生きるっていうことをし続けていく」とポジティブ思考に変換するためのスイッチに言及します。
「それで自分の命と魂を高めて。僕であれば、色んな人に力と勇気を与えられるようなアートワークをしていくってことだと思うんですよね」と主張。
「このメッセージをいただいて、今も自分の色んな話をさせてもらいました。『剛くんも同じ人間なんですよね』とか『同じ時代を生きているんですよね』とか、そういうメッセージも本当にたまーにいただきますけど」と前置きした上で「僕だけが特別でどうこうみたいな訳でもないから。僕もこうやって普通に話をしますし」と伝えます。
最後には「これからもみなさんのメッセージをいただいて、自分もこんな風にナチュラルに話をしてっていう時間が、このラジオで続くといいなと思っております」と自身の願いも口にしました。
ネット上では、「ラストのお話深かったな。いつもスタート地点に立ってる感じ。落ち込んだらまたスタート」や「男前だな…どんだけ人間力もって生きてるんだこの人…」など、堂本さんの言葉が刺さったという声だけでなく、「いつもスタートラインにいる感じ。それぐらいの気持ちがないと一流にはなれないのかもな…と」という意見も見られました。
堂本さんのような職業に就かれている方は、一般的な人々と比べて自分自身と向き合う機会が多いのではないかと察しますが、悩みながらも時には忘れて前に進み続ける、今現在のやるべきことに注力するという考え方は、多くの人々の胸に刺さっているようでした。
落ち込んでも切り替えて頑張り続けるという考え方の裏側には、堂本さんが音楽を愛していること、ましてや自分自身を愛していることがうかがえましたね。
【番組情報】
堂本 剛 とFashion & Music Book
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)