都内某猫カフェで「パルボウィルス」に感染した猫が発生し、対処が遅れたことにより同じ猫カフェ内の猫に次々と感染がひろがったことを告白するツイートをきっかけに、Twitterなどで「パルボウィルス」が話題となっています。
きっかけとなったのは今年オープンしたばかりの都内にある某猫カフェで働くスタッフによるツイート。「パルボウィルス」に感染した猫が命を落とし、次々と感染がひろがっているにも関わらずオーナーが迅速な対応をとらなかったことに激怒し、詳細情報をツイートしました。さらに、「パルボウィルス」は同猫カフェを訪れた同日に別の猫カフェへ行くいわゆる「はしご」をすると、人を介して感染する恐れがあることも話題に。発症した猫がいる場合は猫カフェ運営者は対処に慎重にならなければならないにも関わらず、その対応に不満を感じたスタッフや猫カフェ利用者が情報を拡散することで自体は動きを見せました。
「アルコール消毒は無意味」「猫カフェのはしごは厳禁」動物たちを守るNPO法人が注意喚起
沖縄県のNPO法人動物たちを守る会ケルビムのアカウントがこれに反応し、正しい情報を発信し始めました。問題の某猫カフェはその後一時的に営業を休止する旨を告知しましたが「パルボウィルス感染」の拡大についてのアナウンスがなかったことで、さらに炎上することに。しかし、現在はこの「パルボウィルス」について正しい知識を共有することが優先される流れになり炎上は落ち着きつつあるようです。
「関東のどこかの猫カフェでパルボが発生したとの情報があります。人間が感染源になることもあります。同日の猫カフェのはしごは厳禁です。パルボは、3種混合ワクチンで予防できます。展示を行う施設は絶対にワクチン接種を!!! 厳守です。パルボのウィルスは非常に強く、アルコール消毒は無意味です」
関東のどこかの猫カフェでパルボが発生したとの情報があります。人間が感染源になることもあります。同日の猫カフェのはしごは厳禁です。パルボは、3種混合ワクチンで予防できます。展示を行う施設は絶対にワクチン接種を!!! 厳守です。パルボのウィルスは非常に強く、アルコール消毒は無意味です。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月1日
「おうちで猫を飼われている方も要注意です。猫カフェ巡りのお好きな方は、おうちの猫ちゃんにも必ずワクチン接種を。パルボは非常に感染力致死率の高い怖い病気です。おうちもビルコン等の次亜塩素酸の入っているもので掃除するのがベターです。」
おうちで猫を飼われている方も要注意です。猫カフェ巡りのお好きな方は、おうちの猫ちゃんにも必ずワクチン接種を。パルボは非常に感染力致死率の高い怖い病気です。おうちもビルコン等の次亜塩素酸の入っているもので掃除するのがベターです。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月1日
騒ぎが大きくなり、誤った知識や中傷などが広がらないようさらに注意喚起へ
「パルボウィルス」が人を介して感染することが広まっていくさなか、誤った知識も広がっていってしまい「猫=ウィルス」といった偏見を生じかねない自体に。同NPO法人はさらに正しい知識をもって行動することをうながしました。
「パルボが出てしまったのは非常に残念なことだと思いますが、1番辛い思いをしているのは、そのお店の飼育スタッフ達だと思います。カフェのスタッフ全員が看護師や獣医なみの知識があった訳では無いと思います。偏見や批判は止め、治療中の猫ちゃん達が回復することを願いましょう。」
パルボが出てしまったのは非常に残念なことだと思いますが、1番辛い思いをしているのは、そのお店の飼育スタッフ達だと思います。カフェのスタッフ全員が看護師や獣医なみの知識があった訳では無いと思います。偏見や批判は止め、治療中の猫ちゃん達が回復することを願いましょう。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月1日
「街中にウィルスが蔓延する訳ではありませんし、感染し重症化するのはワクチン未接種の幼猫、仔猫です。そして全ての猫がパルボウィルスを持っている訳ではありません。猫に対して偏見が持たれないように、言葉を選び注意喚起をしましょう。」
だからといって、街中にウィルスが蔓延する訳ではありませんし、感染し重症化するのはワクチン未接種の幼猫、仔猫です。そして全ての猫がパルボウィルスを持っている訳ではありません。猫に対して偏見が持たれないように、言葉を選び注意喚起をしましょう。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月1日
「【パルボについて①】皆さんがパルボウィルスに対して、怖いと感じるのは当然のことと思いますが、過度の心配や偏見、そして猫カフェに対しての批判は持たないでいただきたいと思います。正しい知識を正しく理解すれば、感染は防げますので落ち着いてください。私の分かる範囲で説明したいと思います。」
【パルボについて①】皆さんがパルボウィルスに対して、怖いと感じるのは当然のことと思いますが、過度の心配や偏見、そして猫カフェに対しての批判は持たないでいただきたいと思います。正しい知識を正しく理解すれば、感染は防げますので落ち着いてください。私の分かる範囲で説明したいと思います。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月2日
「パルボウィルスは、犬パルボウィルス、猫パルボウィルス、パルボウィルスB19(ヒトパルボ)が有りますが、犬や猫のものが人間に移る事も、その逆もありません。 猫パルボも犬パルボもワクチン接種にて予防が可能です。」
【パルボウィルスについて②】パルボウィルスは、犬パルボウィルス、猫パルボウィルス、パルボウィルスB19(ヒトパルボ)が有りますが、犬や猫のものが人間に移る事も、その逆もありません。 猫パルボも犬パルボもワクチン接種にて予防が可能です。かかりつけの獣医師にご相談下さい。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月2日
「猫パルボウイルス感染症は、猫汎白血球減少症、猫伝染性腸炎とも呼ばれます。症状は、激しい下痢、嘔吐、発熱、食欲不振、脱水、意気消沈ですが、劇症化するまで症状が出ない場合も有ります。パルボでなくとも上記の症状のある病気は沢山あります。」
【パルボウィルスについて③】猫パルボウイルス感染症は、猫汎白血球減少症、猫伝染性腸炎とも呼ばれます。症状は、激しい下痢、嘔吐、発熱、食欲不振、脱水、意気消沈ですが、劇症化するまで症状が出ない場合も有ります。パルボでなくとも上記の症状のある病気は沢山あります。
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月2日
「いつもと様子が違うと感じたら、まずかかりつけの獣医に相談してください。その際にワクチン接種済みか否か等を伝えれば、獣医も適切なアドヴァイスが出来ると思います。蔓延防止の為、感染症疑いの場合はいきなり病院内に入るのでなく、まずスタッフに説明しましょう」
【パルボウィルスについて③-2】いつもと様子が違うと感じたら、まずかかりつけの獣医に相談してください。その際にワクチン接種済みか否か等を伝えれば、獣医も適切なアドヴァイスが出来ると思います。蔓延防止の為、感染症疑いの場合はいきなり病院内に入るのでなく、まずスタッフに説明しましょう
— ケルビム動物病院 (@Cherubims_Oki) 2018年8月2日
今回、熱心なスタッフさんの告白がきっかけとなり猫カフェに潜在するリスクや動物の命を守る方法などが広く知らされることとなりました。動物と接するにあたっては正しい知識を持って適切な行動がとれるよう普段から情報収集が必要ですね。今後、同じような被害が出ないことを切に願います。
※該当のお店やスタッフさんへの影響を考慮し、店名やスタッフさんのツイートは非掲載とさせていただきました。
(文:豊崎ジーン)