熱中症より怖い「夏血栓」とは?死亡率は最大30%「スッキリ」で特集され話題に

投稿日:2018/07/17 16:47 更新日:

連日、日本列島で猛烈な暑さが続いています。14日〜16日の三連休では、最終日には39度に達した地域もありました。熱中症には注意が必要ですが、それよりも怖い「夏血栓」という病気があります。それは一体、どのような病気なのでしょうか。

「熱中症よりも夏血栓のほうが怖い、夏血栓は突然死の可能性がある」

17日、日本テレビ系情報バラエティー「スッキリ」にて、夏血栓に関しての特集が放送されました。池袋大谷クリニック院長、大谷義夫さんが「熱中症よりも夏血栓のほうが怖い、夏血栓は突然死の可能性がある」と発言。夏血栓によって脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓症などを引き起こす可能性があり、死亡率は最大30%。熱中症による搬送患者の死亡率は1%なので、その恐ろしさが分かります。この夏血栓は、正式な病名ではなく、血栓症が夏に起きるから夏血栓だと言われるのだそうです。血栓症は、血管内に血栓が形成され、循環系における血流が閉塞するもの。夏に血栓症のリスクが高まるのは、やはり、夏は脱水症状が起きやすいからなのだそうです。水分が奪われると血液がどろどろになり、それが血栓症の原因となるようですね。

夏血栓の初期症状・見分ける方法は?

大谷さんによると、夏血栓は、若い方を含めて、誰にでも起こり得る病気であり、老若男女は関係ないので、他人事ではないとのこと。実際に、大学生の方が外で走っていて倒れて、救急搬送されたケースもあったそうです。夏血栓が怖いのは、初期症状が熱中症に似ているところ。司会の加藤浩次さんも「横になれば大丈夫だと思っていて、血栓ができていたら大変」とおっしゃっていました。夏血栓の初期症状は、熱中症と同じくめまい、頭痛、倦怠感など。夏血栓の場合は、胸が痛ければ心筋梗塞、手足のしびれがあれば脳梗塞、呼吸困難になれば肺塞栓症、といった症状が出る場合もありますが、判断しにくいケースもあるようです。脳梗塞を見分ける方法としては「ドロップハンド試験」というものがあるとのこと。手を前に出し、いっぺんに手を離すと、通常は両腕とも同じ落ち方をするけれど、片方に麻痺があるといっぺんに落ちないので、そこで見分けることができる、というものです。また「ツルゴール低下」という、手の甲の皮膚をつまみ、戻るのに二秒以上かかるようなら脱水の恐れがあるという判断基準も。皮膚に弾力性があれば、通常は二秒以内で戻るのだとか。体調がおかしいなと思ったら、水分をとりながら冷たいところで安静にして、それでも改善されない場合、熱中症が重症化しているか、夏血栓の可能性があるので、早急に医療機関への受診が望ましいそうです。

夏血栓に注意が必要な人・防ぐ方法は?

夏血栓に注意が必要な人は、まず、アルコールを飲む方。利尿作用によって脱水が進むからだそうです。コレステロール・血圧が高い方も、血管が傷つきやすいから注意が必要とのことです。また、同じ姿勢をとり続ける、デスクワークの方も要注意。室内だからと油断して、トイレに行くのを我慢して脱水症状になることが多いのだとか。ハリセンボンの近藤春菜さんも「同じ姿勢でいると、トイレに行きづらいし、水分をとるのも控えてしまう人もいるでしょうね」とおっしゃっていました。「脱水からはじまってなるのが熱中症、さらに怖いのが夏血栓」と大谷さん。夏血栓を防ぐ方法は、脱水を防ぐのであれば、こまめな水分摂取が大切とのこと。いっぺんに水分摂取をしても汗で失われてしまうので、あくまでもこまめに、というのがポイントのようです。一時間に100ミリリットル程度が目安だそうです。予防するための食べ物としては、青魚・たまねぎ・納豆・ココアミルクなどがおすすめとのこと。納豆には納豆キナーゼという、血液をサラサラにする成分が含まれているようですね。まずはとにかく、水分、塩分、経口補水液をこまめに摂取することが一番大切なようですね。

「命があって良かった。 本当に早めの判断が必要なんですね」

「スッキリ」の夏血栓の特集を見た視聴者の方からは、たくさんの反響がありました。

「今日も息苦しい。スッキリで夏血栓の話を見たから不安になるわ?」

「「スッキリ」で夏血栓と熱中症の違いをしてる。 脱水で熱中症だと身内は、まさしく夏血栓から「心筋梗塞」になってた。 命があって良かった。 本当に早めの判断が必要なんですね。」

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「スッキリ見てそりゃそーだよなって今更ながら思ったよ。 大人のみなさん!分かってるとは思うけどお酒は水分補給にはならない! 「夏血栓」にもご注意を。」

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熱中症が怖いということは周知の事実ですが、それよりも怖い夏血栓というものがあるとは恐ろしいですね。こまめな水分補給と、異常を感じたら早めの医療機関の受診が大切になってきそうです。この猛暑を乗り切りましょう!

(文:大久保舞)

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