毎週土曜日の22時から放送されているラジオ番組「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」(渋谷のラジオほか)。
7月8日の放送では、福山さんがドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)最終回での撮影秘話を明かし、話題を呼んでいます。
(画像:AFP=時事)
■『ラストマン』あの感動のシーンは全てアドリブ…ぜんぶ終わった後に信じられないことを話し出す
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— 福山雅治 (@BROS_1991) July 8, 2023
6月25日に最終回を迎えた『ラストマン』。津田健次郎さん演じる鎌田國士が、大泉洋さん演じる護道心太朗に向かって病床から「腹減ってねぇか?」と問いかけたシーンは多くの視聴者の涙を誘いました。
すると「あれは台本にはなかったセリフです」と福山さん。
また、後に続く心太朗の「お父さん、ごめんね」というセリフも、福山さん演じる皆実広見の「あなたのおかげで幸せでした、お父さん。ありがとうございます」というセリフも、全て台本にはなかったことを明かします。
福山さんによると、台本には「うわごとを言う鎌田」のようなことしか書いていなかったそう。
しかし、津田さんの「腹減ってねぇか?」に始まり、福山さんの「お父さん。ありがとうございます」は両方ともアドリブ。
その後に続いた大泉さんの「お父さん、ごめんね」は、「堰を切った護道さんの、いろんな複雑な感情が大爆発しまして。感情が決壊しまして」と福山さんは言います。
最終回は私もリアルタイムで観ていましたが、津田さんの「腹減ってねぇか?」や大泉さんの「ごめんね」、そして福山さんが初めて「お父さん」と呼ぶシーンは今思い出しても目頭が熱くなります。
アドリブでここまで人を感動させられるセリフを言えるなんて、御三方ともすごすぎます!
■福山雅治、大泉洋の「ごめんね」の心情を分析「何もできなかった自分、そして…」
福山さんは最初「(大泉さんの)『ごめんね』はどこにかかる『ごめんね』なのか」と考えていたそう。
しかし、それは理屈ではなく「いろんなとこにかかるんですよね」「かかってもかかんなくてもいいかなっていう感じはあったよね」と、大泉さんのセリフ「ごめんね」にはさまざまな心情が含まれていると言います。
そして「何もできなかった自分、そして過去に向き合おうとしなかった自分。もっとちゃんと向き合ってたら、早くにお父さんに会うことができたのに」「そういう理解だったんですね、僕は」と、大泉さん演じる心太朗の心情を解釈。
「あれはやっぱり理屈で出てきた『ごめんね』じゃないんじゃないですかね」と言い、大泉さんの「心の底からの叫び」としてのセリフ「お父さん」だったと振り返りました。
■『ラストマン』視聴者から感動の声続々「号泣でした」
最終回の撮影は「時間がすごい、ものすごくかかったのよ!」と叫ぶ福山さん。
過去の真相について説明しなければならなかったため、台本が「60ページ以上あるんだから」と、膨大なページ数に上ったことを明かしました。
今回の放送に対し、ネット上では「そこで皆見として、心太朗として生きてるから湧き上がる言葉だから…生きる言葉になるんだね」「台本に無かった台詞だったんですね…現場で、考えられて生まれた言葉、泣けましたね、号泣でした」「あのシーンは涙が決壊しました」との声が上がっています。
あの感動のシーンでアドリブ合戦が行われていたのにはびっくりでしたね。
福山さんのトークを聞いた後に同シーンを見返せば、登場人物たちの心情がより鮮明に迫ってくるのではないでしょうか。
【番組情報】
福山雅治と荘口彰久の「地底人ラジオ」
https://audee.jp/voice/show/64826
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)