ダメダメ、ダメだってその話は!あの黒歴史が地上波で流され大焦り…いや むしろめちゃめちゃアリでビビる

投稿日:2023/05/03 15:48 更新日:

5月2日放送の「午前0時の森」(日本テレビ系)では、VHSマニアと知られる坪井篤史さんがゲストとして登場。

坪井さんは「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」について語り話題を集めました。

日本テレビ

(画像:時事通信フォト)

■専門家が30年前の実写マリオ「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」を解説

今回は映画館「シネマスコーレ」の支配人で、約1万本のVHSをコレクションする坪井さんがスタジオに登場。

そんな坪井さんは「アタック・オブ・ザ・キラートマト」「ありふれた事件」「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」の3本をオススメ作品として紹介。

現在公開中のアニメーション映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が世界中で大ヒットしたことで再注目されているのが、1993年に実写映画として制作された「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」。

この作品では、マリオがおじさん感が強いのに対してルイージは若者、ヨッシーはリアルな恐竜として登場。

また、クッパ役は名優・デニス・ホッパーさんが素顔のまま演じたこともあり、映像を見たオードリー・若林正恭さんと水卜麻美アナウンサーも「人だ!」と驚きの声を上げます。

作品の解説を頼まれた坪井さんは「これは公開当時は(制作費)50億円ってさっき出てたと思うんですけど全然真っ赤な大赤字なんですよね」と興行的には大失敗したことを明かします。

また、坪井さんは「僕も劇場に見に行った時に色んな違和感は多々合った。やっぱりヨッシーもみんなざわっとするんですね、場内で。ヨッシーって言ったよね?みたいな感じで」と映画を見た率直な感想を語ります。

続けて、坪井さんは「ちょっと背景がありまして、恐竜感が強いというのは同時期に『ジュラシック・パーク』が公開されていまして、ここをライバル視されて作ったのがこれ。だいぶ『ジュラシック・パーク』と違う恐竜が出ちゃったので…。クッパもにデニス・ホッパーさんって超有名な役者さんがやってるんですけどあのクッパでもまた違うんですよね」と作品が制作された背景を説明します。

■実写「マリオ」に再評価の機運?

一方で、坪井さんは「色々ちぐはぐなところはあったんですけど、今実は、アニメーション化されたのと同時に皆さんこれを見たら『あれ?面白いなこの新しい世界観何!?』みたいなことで再評価されていることで」と実写版「マリオ」に再評価の機運が高まっていることを明かします。

続けて、坪井さんが「『ジュラシック・パーク』の陰に隠れちゃって」と伝えると、若林さんは「『ジュラシック・パーク』はビックリしたんですよ。あれすごかったですよね、衝撃。そういうブームだったんですね恐竜の」と作品が公開された1993年の思い出を振り返ります。

また、坪井さんは「これ(マリオは)違った意味でビックリしますからね。『しまった!』っていう。同時期の公開の中でもすごかった1本だと思いますね」と語り笑いを誘います。

今回の放送にはネット上で「暗黒のマリオ映画が流されとるwクッパもヨッシーもやばすぎて当時ぽかーんだった」「こっちのマリオ映画を地上波で見られる日がくるとはw」「マリオ実写映画は知ってたけどリアル恐竜のヨッシーが出てるとは知らなかった」などのコメントが上がっています。

ファンの間で“黒歴史”とされていたあの映画をズバズバと解説していく坪井さんのトークに興奮した当時のファンも多かったのではないでしょうか。

現在ロードショー中のマリオ映画が大成功している最中、黒歴史とされているあの実写映画の話を持ち出してくるとは、一瞬ダメだってば!と焦ったものの、一周回ってむしろめちゃくちゃアリな作品になっていたことに驚きです。

「ジュラシック・パーク」をライバル視するという無理のある考えも今となっては笑えますね。

ちなみにこの作品はBlu-ray版がいま猛烈に売れているそうで、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」大成功の影響を受けているようです。

30年の時を経て再評価される日が来るとは、とてつもない運を持った映画なのかもしれません。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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