毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。
7月20日の放送では、堂本剛さんが、かつて自身の楽曲に込めた想いを赤裸々に語ったことが話題となっています。
■堂本剛が20代のころのピュアな気持ちを取り戻せる楽曲とは…
番組には、直近の数年にわたって仕事や子育てで忙しくなり、音楽から遠ざかっていたというリスナーからメッセージが届きます。
このリスナーは、急に思い立って、堂本さんの楽曲『街』を聴きまくると、当時の出来事や感情が蘇り、時が流れたことへの切なさを感じたと告白。
この出来事の影響で久々にラジオを聴いてみると、その時の放送で堂本さんが『街』について「当時の感覚を思い出す」と言及していたため、あまりのタイミングの良さに思わずメッセージを書いたそうです。
歳を重ねることで物事を客観視できるようになったものの、当時20代だった堂本さんが『街』のような詞を書けてしまうような状況にいたことで、自身の息子にその姿を重ねてしまい涙が溢れてきたと明かしました。
このメッセージを受けて、まずは「10年ぶりくらいに聴いてくださって、ありがとうございます」と感謝を述べた堂本さんは、『街』という曲が自身にとってどんなものなのかを次のような言葉で説明しました。
「当時20代の自分が書いた歌詞だからこそ、自分もこの年齢になっても、その時の正義感とか、真っ直ぐなピュアな気持ちを取り戻せるというか、すごく僕にとっても大切な曲になっているのが『街』です」
■「大切な想いであればあるほど、伝えることが難しい」…『街』は20代の堂本剛の感情がギュッと詰まった一曲
続けて、メッセージをくれたリスナーに対して「色々な経験をされて客観視できることも増えたのでしょうし、人ってその時々で伝わる感情と伝わらない感情があって、時間が経ってようやく伝わる感情もある。本当に難しいなと思います」と伝えます。
このリスナーは、『街』を聴いたことで、当時の堂本さんが抱えていた苦しみや悩みを、自らの息子に投影させて切ない気持ちになってしまったとのことですが、作詞をした当時を次のような言葉で振り返った堂本さんも、そのような感情を表現したのだと明かしました。
「大切な想いであればあるほど、伝えることが難しい。当時の自分がハッキリと言葉にできない怒りとか、悲しみとか、嘆きとか、いっぱいそういうものが詰まってる歌です」
■『街』を通して出会うかつての自分と今の自分「あの時の自分が、真っ直ぐな思いで、真っ直ぐな目で僕を見ている」
最後に、堂本さんは「未だに、この曲を歌うことによって、『今、お前も色々と思うことがあるかもしれないけど、それでも頑張れよ』って感じで、自分の背中をポンと押してあげられるような、そんな強さも持っている歌です」と、自身の本音を綴ったからこそ、今でも影響を受けていると話します。
この『街』が今の自分に与えている影響を「あの時の自分が、真っ直ぐな思いで、真っ直ぐな目で僕を見ている。歌うたびにそんな気持ちになれる楽曲です」と語りました。
ネット上では、このエピソードとともに、実際に番組内でオンエアされた『街』を聴いた上で、「若い時の声の『街』は、ほんとに胸がぎゅっとする」や、「オリジナル版の街はつよしさんの歌唱も哀しみ傷みが強く蒼い歌声が沁みるな…」などの声が続出していました。
他にも、オリジナル版の蔦声と今の堂本さんの歌声を比較し、「今の剛さんの声で聴くのももちろん素敵やけど、たくさん傷ついてそれでも自分を信じ真っ直ぐに歌ってるあの頃の剛さんの声は、ほんと心打たれます」という感想も見られています。
20代の堂本さんが社会を生きていくなかで、率直に感じた思いを言葉にした『街』という楽曲が、今の堂本さんに対してどのような影響を与えているのかを感じられました。
かつての歌声を聴いてさまざまな感情を抱いたリスナーも少なくなかったみたいですね。
【番組情報】
堂本剛とFashion&Music Book
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)