毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。
6月15日の放送では、堂本さんが自身の音楽を届けたい相手、そしてファンクミュージックを作るようになった1つのきっかけを明かしたことが話題となりました。
■堂本剛、自身の音楽は「かなりコアなところを突いている」…本当に想いを届けたい相手とは!?
番組では、現在開催中のENDRECHERIのライブツアー「RE」についての感想メッセージが相次ぎ、そのなかでもENDRECHERIが作り上げるファンクミュージックに関して「中毒性がある」という類のものが目立ちます。
これらのメッセージについて、「よくいただくコメント」と笑った堂本さんは、「ENDRECHERIの音楽自体は、日本の音楽シーンではかなりコアなところを突いていると思います」と切り出します。
というのも、堂本さんは「ワザとでもなければ、変わったことをしたいわけではない」と明かしつつも、「世の中にはラブソングがとても多い」と主張。
その理由について「みんな恋をするし、恋に敗れたりもするし。人が人を好きなるってのは、人生で1度は起きるものなので」と自らの見解を示し、「だから、ラブソングというものを日本の音楽シーンでアウトプットした方がいいのはわかっているし、たくさんの人が(ラブソングを)聴いてドキドキしたりワクワクしたり、自分は失恋してないけど、失恋したような気分になって、それがまた良いとか。そのような意見もあると思います」と話します。
ですが、堂本さんは「僕自身は、先ほどパニック症の方からのメッセージも届きましたが、世の中で割合が少なすぎて、相手にしてもらえなかったり、気にしてもらえなかったり、聴いてもらえなかったりすることで“孤独”に生きている人たちもたくさんいると思っています」と話し、そのような方々に向けて音楽を届けたいという想いを口にしました。
■堂本剛の音楽はマイノリティにも“寄り添う”メッセージが多め、そのような方向性となったきっかけとは!?
続けて、堂本さんは春の花として知られる桜を引き合いに出し、「桜って、満開の時は人がめちゃくちゃ来て、『綺麗だな』って言うんですよね。でも、桜の花びらが散った後って、見事に人が来なくなりますよね。なんか桜って寂しいやろなと思うんですよ」と話します。
「その感じって言うのかな。なんか人はやっぱり、興味がある時はブワーッって来るんだけど、興味がなくなったら一気にいなくなる。その人が再び来てくれるまでの間、桜は楽やなって思っているかもしらんけど、寂しいって思っているかもしらんし。その桜を見るときも、みんながみんな幸せな気持ちかと言われればそうではなかったりもする」と自身の考えを明かし、自身が今のような音楽を作るようになった“きっかけ”を次のような言葉で明かします。
「桜が満開で、綺麗だなって、みんながお花見しているなかで、ポツンと1人で、桜を見ることで苦しくなっている人もいるわけじゃないですか?だから、そんな人に向けて音楽を作りたいなと思ったのがきっかけです」
加えて、堂本さんはファンクミュージックを作るようになった“きっかけ”についても、「怒りとか、イライラするっていう気持ちをダイレクトにアウトプットする音楽ではないというところで、僕は選んだんですよね」と伝えます。
「言ってしまったら、行動してしまったら楽なことっていっぱいあるけれども、それって人が傷ついてしまうからね。誰をも傷つけずに生きるって相当難しい」としつつも、「決してトゲトゲしかったり、ギスギスしているのではなく、ユーモアを入れて自分をアウトプットしていくのがすごく良いのかなと思ったりもします」と、その理由を説明しました。
■堂本剛が主張!「日本の人はファンクミュージックに触れた方が、生きるのが楽になるんじゃないか」
このような背景から描かれている音楽について、堂本さんは「ファンクミュージックというものへの決めつけ、思い込みもあるやろうなとは思うんですけど、ファンクミュージックはR&Bだったり、ヒップホップだったり、ジャズだったり、いろんなものと親和性もすごくあります」と語ります。
その上で、「興味のある人は、ファンクミュージックがわからんくても、ファンクミュージックと言われるものを聞くといいんじゃないかな」と提案すると、「日本の人は特に、ファンクミュージックに出会った方が、触れた方が、生きるのが楽になるんじゃないかなと思うけど」と自身の考えを明かした堂本さん。
「僕はこんな風に思っているので、少しでもファンクミュージックに興味が湧いた方は、いろんなサブスクとかでファンクミュージックいっぱい聴いてみてもらえたらなと思います」とメッセージを送りました。
ネット上では、「ケリーは中毒性がある。これはほんとにそう!!」という実体験や「桜の気持ちに寄り添うつよしくん」という素直な感想、さらには「世の中で割合が少な過ぎて相手にしてもらえないことに目を向けるのがつよしくんだよね」という意見など、さまざまな角度から堂本さんの声に反応するリスナーが見られました。
このラジオでもリスナーからのメッセージに対して、自分の一方的な目線で完全にジャッジするのではなく、自分の目線からのアドバイスを送りつつ、寄り添う姿勢は欠かしたことのない堂本さん。
このような性格の堂本さんと、これらの話を聞くと、堂本さんがファンクミュージックと出会うのは運命だったのかもしれません。
【番組情報】
堂本剛とFashion&Music Book
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(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)