松本隆「日本独自のものにはならない」"詞先"が激減するJ-POPの現状に本音激白!

投稿日:2021/08/02 14:59 更新日:

8月1日の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)では、作詞家の松本隆さんの特集を放送。作曲より先に作詞を行う手法・詞先が激減するJ-POPの現状について松本さんが本音を明かし話題を集めました。

マイク

■いしわたり淳治、松本隆に聞きたいこととは?

作詞家のいしわたり淳治さんは、松本さんに「詞先が激減する今の日本音楽に思う事は?」と質問します。

作曲より先に作詞を行う手法・詞先について、関ジャニ∞・村上信五さんが「今でも減ってるんですか?詞先って。いしわたりさん」と尋ねると、いしわたりさんは「ものすごく減ってますね。僕がやらせてもらう中でも9割5分ぐらいが曲が先にあります」とコメント。

続けて、いしわたりさんは「おそらくこの曲にするみたいなコンペが行われてるんでしょうね。なので曲だけが集まっている状態で、あとで呼ばれるっていうことが多いんだと」と音楽制作の裏側を明かしました。

また、いしわたりさんは「完成形として詞が先のものと曲が先のものって、ちょっと質感が違うと僕は思っていて。そうなると片方ばっかりがいっぱい出てるって、 松本さんも思ってらっしゃるのかなみたいなところもあって」とこの質問の意図を説明します。

■松本隆「日本独自のものにはならない」"詞先"が激減するJ-POPの現状に本音激白!

いしわたりさんからの質問に対して、松本さんは「人類の歴史的観点から考えると、まず思いがあって、思いに続く言葉があって、それにメロディを乗せてきた。そうやってポップスが生まれる歴史へと繋がってきた」と語ります。

続けて、松本さんは「日本では、外国の真似をしてサウンド重視。まずかっこいいサウンドを真似して、それに合うメロディをつけて、それから詞をつけてっていう逆の手順を踏んでいる。だから日本独自のものにはならない」と質問に回答しました。

松本さんとは多くの作品でタッグを組んできた音楽プロデューサーの武部聡志さんは松本さんの回答について「この答え感動しました。僕! やっぱり日本独自のポップスを作っていかないと」と松本さんの意見に共感します。

続けて、武部さんは「日本の曲がビルボードのチャートで上がったりね、それこそグラミー賞を取ったりっていう未来を考えたらやっぱり日本独自のものを作っていかないといけないと思うんですよね。だからそこをやっぱり隆さんは憂いてるなっていうのは…。これホント真理だと思います」と持論を展開します。

一方で、いしわたりさんは「自分が聞いたことに答えてくれたんだっていう感動が遅れて、今やって来ました」と語り、笑いを誘いました。

■松本隆の言葉に反響

今回の放送について、ネット上では「心があって、言葉が生まれて、メロディがつく。本当に!その通りでございます!やっぱり、わたしは詞先で!松本隆さんの言葉に詞先の民は励まされた〜」「松本隆さんの詞先に対する想い深いまず言葉があって曲を乗せていかないと日本独特のメロディーにならない」「うわー。さすが松本隆さんだ。音先の音楽が日本では今とても多いことに前々から私も疑問に思ってた。歌というのは、まず伝えたい言葉が先にあるのが自然だと思うから、詞先でないのが不思議でならなかったんだよね」などのコメントが上がっています。

作詞家の松本さんが言った「まず思いがあって、思いに続く言葉があって、それにメロディを乗せてきた」との言葉に、しっくりきたという人は多かったようです。

大ヒットを世に送り出してきた松本さんが解説する"詞先で曲を作る大切さ"には、説得力があったのではないでしょうか。

【番組情報】
関ジャム 完全燃SHOW
https://tver.jp/corner/f0079714

(文:かんだがわのぞみ)

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