3月30日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)では、2020年3月に亡くなった志村けんさんにスポットライトを当てた「志村が最後に見た夢 ~コメディアン・志村けん~」を放送。インタビューに応じた加藤茶さんは志村さんについて語り話題を集めました。
■ダチョウ倶楽部が間近で見た、志村さんのコント作りの秘訣とは?
#志村けん 特別編まもなく放送です。取材にご協力くださった多くの皆さま、誠にありがとうございました!
今夜10時半~#柄本明 #加藤茶 #ダチョウ倶楽部 #山田洋次#となりのシムラ #エール #キネマの神様#NHK #プロフェッショナル#志村が最後に見た夢 pic.twitter.com/z2m6rd9NBs
— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) March 30, 2021
生前、志村さんは自身の著書で「らしく見せるコツは何か。僕の場合は、その人物を徹底的に好きになることだ」と、コメディアンとしての信念を語っていました。
そのことについて、インタビューに応じたダチョウ倶楽部・肥後克広さんは、「やってる時は当然そうなんですけど…。パッと終わって志村さんがひとみばあさんに扮して座っていると『おぉ〜ひとみさん』って言っちゃうんですよね」とコメント。
続けて、「志村けんがいなくなっちゃうんですよ。ひとみばあさんだったり、バカ殿様だったり、志村さんは憑依されてて、演技じゃないんですよね」と、一緒にコントをやる中で感じた志村さんの印象を明かします。
また、寺門ジモンさんは「面白いオチにするっていうんじゃないんだよ。その人自身が好きだからやってんのが、それがもうなんか…浮いてて面白いとか、不思議なコント作りだよね」と問いかけると、上島竜兵さんも「そうだね」と相槌を打ちました。
一方、加藤さんは志村さんについて、「色々自分が経験してきて見てきたことで、キャラクターを生んでいったんじゃないかと思うんですけどね」と、その心情を代弁します。
続けて、「ギャグを考えると、これはね、長く続かないんですよ、難しすぎて。ギャグじゃなくて、自分たちがお客さんに個々で笑ってもらえるそのキャラクターを作ってるいう。これが大事だと思うんですよね」と、コントにおけるキャラクター作りの重要性を力説しました。
■加藤「かけがえのない相方ですよ」志村さんへの想いを明かす。遺したキャラクター達は”財産”
番組のエンディングで、寺門さんは「師匠は人間の観察からコント作ったから、人って素敵で面白いもんなんだっていうのをコントにしたっていう人じゃないんですかね、やっぱり。愛なんだな」とコメント。
続けて、上島さんは「残してくれたよね」と話すと、寺門さんも「残してくれた。俺たちにも」と相槌を打ちます。
また、加藤さんは「かけがえのない相方ですよ。死ぬまでウケたい、そういう意味では死ぬまで頑張ったんじゃないかな志村は…。それで色んなキャラクターを残してきた。バカ殿もそうだし、変なおじさんもそうだし、ひぃちゃんとかいっぱいあるじゃないですか、もう財産ですよ、これ本当に」と、志村さんへの想いを口にしました。
今回の放送にはネット上で、「改めて志村けんの偉大さに気付きました」「志村けんのプロフェッショナルは涙なくしては見れない。こんなに笑いにストイックな人とは知らなかった。まだまだ活躍の場を広げようとしてたのに死が惜しい」「加トちゃんのインタビューも良かった。自身も素晴らしいコメディアンだけど、後輩の志村さんを誰よりも理解されてたんだろうなあ」などのコメントが上がっています。
志村さんの著書の朗読を芸者コントで志村さんと共演していた柄本明さんが担当し、粋な演出だと感じられたのではないでしょうか。
また、志村さんの仕事に対するストイックな姿勢にも、感銘を受けた方が多かったようです。
(文:かんだがわのぞみ)