ベッキー、宮崎謙介、桂文枝、乙武洋匡……。世間を騒がし、社会問題となりつつある“不倫"。今や芸能界以外でも不倫は横行、特に働く女性が主導権を握るケースが増えています。女性はなぜ不倫に走るのか。不倫するとなぜ世間からディスられるのか。円満な家庭でも不倫のリスクはあるのか。女性の社会進出とともに価値観や倫理観も変わってきました。実際に不倫をしている30~40代の女性へのインタビューを通して、都会型不倫の現況と社会的背景を探る、沢木 文さん著『不倫女子のリアル』をご紹介します。テレビ出演も多い人気弁護士・堀井亜生さんが不倫問題の現状を解説し、夫婦問題・恋愛トラブルの解決実績3000件というリッツ横浜探偵社・山村佳子さんが、不倫現場追跡調査の秘密を語ります。
不倫をしている30~40代女性たちの本音にズバリ迫った話題の書『不倫女子のリアル』は、増殖する"女性の不倫"にスポットを当てるとともに、「不倫女子のリスク」についても述べられています。
不倫がトラブルに発展する際、その発生源となるのは、優柔不断な男性の言動によるところが多々。自ら問題の種を作っておきながら、既婚者男性が不倫相手に本気になるケースは少なく、妻との離婚までは望んでいないから。
不倫問題にくわしくテレビなどにも出演する人気弁護士・堀井亜生(あおい)氏たち弁護士チームは、"同じ事実の捉え方の違い"が男女間トラブルの原因になっていると見抜き、"不貞夫の本音"について分析。
大きな"ズレ"の一部
●不貞夫とその相手とではとらえ方が大きくことなる事例
例① 男性が妻との離婚を切り出さない
男性:このままの関係でいいから、離婚する気はない。
女性:彼は離婚したいのに、奥さんが納得してくれない。
例② 男性が妻の愚痴を言うときの心境
男性:不倫相手との結婚を望んでないことを遠回しに伝えている。
女性:私のことを信頼してくれている、奥さんへの気持ちは薄れている。
●不倫男性がよく発する台詞と背景の心情
例① 「ふさわしい人を見つけてほしい」
男性:彼女を傷つけないように別れを切り出すため。
女性:私は高嶺の花・すばらしい女性と言われていると捉える。
例② 「仕事が忙しくてメールできない」
男性:メールをするのが面倒、もう連絡を取りたくない。
女性:男性の言い訳を信じ、「がんばってね、私ずっと待ってるから」と返す。
こうした例が示すように、女性は恋をすると、男性の発言をポジティブにとらえる傾向にある。
"ヤレる女性を囲っておきたい"というハーレム願望
「原因は"お互いの前提が違う"ところにあります。女性側は"自分が愛されている"という前提のもと、男性の言葉を聞いていることが多いです。もし、相手の態度に不安を感じても、過去に相手から送られてきた"好き"などと書いてあるメールなどを読み返すことで、そのころのお互いの気持ちをリアルに思い出し、"私は愛されている"と自己暗示にかかるような人が多いものです」(堀井氏)
相手への熱意が冷めても、男性側がいつまでも甘い言葉をささやくのは、"自分のことをずっと好きでいてほしい"というご都合主義と、"ヤレる女性を囲っておきたい"というハーレム願望から。そのスケベ心が最悪の事態を招くとも知らず・・・。
男性の気持ちを見極めるうえで、ターニングポイントとなるのは、お決まりのセリフ"仕事が忙しくて会えない"だ。これが男の口から何度も出てくるようになったら、もう過去の関係には戻れない。それでいて、なんの前ぶれもなく突然、"今日会えない?" "今から家に行っていい?"などと誘ってくる場合も、決して"忙しいなか、私のために時間を作ってくれた"などと勘違いしてはいけない。"他の誰も、つかまらなかった"のだ。
堀井氏は最後にこう締めくくる。
「仕事を通じて多くの男女模様を見てきましたが、恋愛はお互いの熱量が同じでないと、こわれやすいものです。これは既婚・未婚問わず、同じことがいえるのではないでしょうか」
目次
第1章● 稼ぐ女
ケース1 経済力で不倫をキープしたら家庭も円満!?
ケース2 仕事を続けていたから見つけた癒やしの不倫
ケース3 震災がきっかけで心の命ずるまま生きる
第2章● キレイな女
ケース4 肉食女子だけど自分からは男性に迫らない
ケース5 今の不倫は平安時代の「通い婚」
コラム 不倫に不可欠なSNS
第3章● 軽い女
ケース6 同世代の男は物足りないから結婚せず不倫
ケース7 浮気は「安・近・短」が賢明!?
第4章● 堅実な女
ケース8 浮気しまくる夫への腹いせに元カレを制覇
ケース9 同世代の男性で苦労するなら不倫のほうが楽
第5章● 弁護士は見た!
第6章● 探偵は見た!
パートナーの浮気度チェック
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『不倫女子のリアル』
著/沢木 文