『ヒロアカ』主題歌制作に葛藤?アジカン後藤「期待にも応えたいけど裏切りたい」

投稿日:2021/07/26 17:12 更新日:

7月26日の「バゲット」(日本テレビ系)では、4人組ロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATION(以下:アジカン)が登場。アジカン・後藤正文さんが楽曲制作で葛藤したことを明かし話題を集めました。

後藤正文

(画像:時事)

■アジカンがデビュー前の苦労を明かす

番組MCの平松修造アナウンサーが取材したのは、今年25周年を迎えた4人組ロックバンドのASIAN KUNG-FU GENERATION。

下積み時代について後藤正文(vo,g)さんは「結成から7年ぐらいデビューできなかった。喜多さん一時期手ぶらで来てましたよスタジオ」と話を振ると、喜多建介(g,vo)さんは「1回社会人になったりしてスタジオのギター借りて」と当時の苦労を明かします。

続けて、平松アナが「スーツ姿で行ってた?」と問いかけると、喜多さんは「行った時もありましたね!」とコメント。

また、伊地知潔(ds)さんは過去にアジカンを脱退したことがあったとのこと。そのことについて、後藤さんが「そうなんです。アジカンがメジャー決まりそうな空気になったら戻ってきてくれたっていう」と明かし、伊地知さんは思わず苦笑いしました。

■アジカンのターニングポイントになった1曲とは?

バンドにとってターニングポイントになった「遥か彼方」について、後藤さんは「『遥か彼方』とか本当にね、突破口を開いてくれたような曲というか。(CDデビュー)が決まるか決まらないかくらいの時だったよね。そういう意味で一番ずっとやってる曲ではあるよね」とコメント。

さらに「海外に行ったら一番盛り上がるのは『遥か彼方』なんですね。海外ツアーは『遥か彼方』はアンコールの1曲目にやるみたいな」と海外での人気が高いとのこと。

また、喜多さんも「南米とかにもアジカンのファンがいてくれるんで地球の裏側まで『遥か彼方』には頭が上がんないです」と感謝を伝えると、後藤さんは「よくしたもんで、そういう曲に『遥か彼方』っていうタイトルがついてんだよね」と自画自賛しました。

■『ヒロアカ』主題歌制作に葛藤?アジカン後藤「期待にも応えたいけど裏切りたい」

映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」(以下:ヒロアカ)の主題歌となった最新曲「エンパシー」について、後藤さんは「映画のこととにかくすごい意識してみんなで作業してましたね」とコメント。

『ヒロアカ』は特殊能力(=個性)を持ったヒーローの卵たちが大切な人たちを守るために、悪に立ち向かう物語。そこで、後藤さんは「大元にあるメッセージというかテーマみたいのを考えながら、個性ってものがひとつテーマになっていて…。本当に作品の一部になれるようなっていう気持ちもあるし、もちろんASIAN KUNG-FU GENERATIONのね、25周年にふさわしいような楽曲でもありたいなと思ったので」と曲に込めたメッセージを明かします。

一方で、伊地知さんが「若い時に聴いてた疾走感のある曲ってちょっと疲れてしまうような」と本音を吐露。

すると、後藤さんは「映画の仕事とかをいただく時ってやっぱり『リライト』をイメージされるんですよね。簡単に言うとね。あのアジカンが欲しいみたいな空気になる。だから期待にも応えたいけど裏切りたいし、自分達としてもまた新しく作りたいし、そういう戦いはこういう仕事の時はすごくあるので」とミュージシャンとしての葛藤を明かします。

それでも、後藤さんは「もしかしたら自分達がトランスフォームしたり、変形していくチャンスなのかもしれないって実はありますね。こういう曲を作る時の方が」と語りました。

今回の放送について、ネット上では「バゲットのアジカン特集おもしろかったー!」「バゲットのアジカン ちょっと泣きそうになった…平松アナきっと話合うぞ…」「アジカン=疾走感という期待を裏切りたい気持ちがあるという話や歳をとって聴く音楽が変わってきたという話、よかったなぁ」などのコメントが上がっています。

アジカンのメンバーのデビュー前の苦労話が印象的だったという人もいたようです。

また、『ヒロアカ』の世界観を大切にしながら楽曲を作ったという後藤さん。その苦労話も貴重だったのではないでしょうか。

(文:かんだがわのぞみ)

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