7月16日、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんによるラジオ「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」(TOKYOFM)が放送。
映画『君たちはどう生きるか』の制作裏話に言及して注目を集めています。
(画像:時事通信フォト)
■『君たちはどう生きるか』は鈴木敏夫Pが宮崎駿監督に初めて…
今日は『週刊文春CINEMA』2023夏号に掲載の「鈴木さんがいま、新作について話せること」をテーマに受けたインタビューの模様をお送りします❗️#君たちはどう生きるか
公開された「今」だからこそ話せる事とは⁉️放送はこのあと夜11時から#TOKYOFM #JFN 38局ネットでO.A‼️https://t.co/NZdSy4CNxs
— ジブリ汗まみれ (@renga_ya) July 16, 2023
14日に公開初日を迎えた宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』。
ストーリーや声優陣など、事前情報を一切宣伝せずに公開を迎えたことが話題を集めています。
『君たちはどう生きるか』の制作は、鈴木さんによると「皆さんの目を気にしながらコツコツやる必要がない環境に置かれた」と、自由にできる環境だったそう。
そこで「1回ぐらいね、博打してみようと思った」ということで、今回のような全く宣伝に頼らない手法にチャレンジしたのだとか。
鈴木さんはこれまで、プロデューサーとして手堅く作品づくりに携わってきたと言います。
「石橋を叩いて渡るって言うじゃないですか。僕、叩いても渡らないですよ。そのぐらいね、慎重だったんです」と言うほど、作品の内容も宣伝方法も手堅く、興行収入につながるような手法を取ってきたそう。
しかし、『君たちはどう生きるか』で初めて鈴木さんは手堅さから離れ、自由な作品づくりに挑戦。
「宮崎駿に今回だけ、初めてですよ?『好きなものやって下さい』って」と、宮崎監督の好きなように任せたことを明かします。
■鈴木P『君たちはどう生きるか』の出来に満足
インタビュアーから『君たちはどう生きるか』の出来について聞かれると「満足ですよ」と即答した鈴木さん。
「ただそれをね、お客さんがどう受け止めてくれるかはほんと分かんない」と、観客の反応も気になっているよう。
もっとも、『君たちはどう生きるか』は公開4日間で観客動員135万人、興行収入21.4億円を突破し、2001年公開の『千と千尋の神隠し』の初動4日間の興行収入を超える記録を達成。早くも大ヒットとなっています。
鈴木さんも「僕はいい感じでいってるなぁって、ずっと思ってますから」と、作品にとても自信を持っているようでした。
■宮崎駿監督の原動力は“嫉妬心”?
今週は他にも、宮崎監督の優れた空間認識能力や、昔と今の違いなどについてトーク。
その中で、鈴木さんは宮崎監督について「このまま行くともっと行きますね。どうしたらいいんですか僕」とコメント。
また「宮崎駿っていう人はやっぱり、優れた能力を持っている人に対する嫉妬、これがね、(物語を)描かせるんですよ」「だから、嫉妬心のない奴はダメですよね」と、宮崎監督のものづくりの原動力について語る場面もありました。
今週の放送に対し、ネット上では「制作裏話がたっぷり。宮崎監督楽しく作れたんだろうな、と嬉しくなります」「制作委員会を置かなかった事や宣伝を打たなかった事、制作秘話などが語られてて面白かった」「君たちはどう生きるかは、ジブリ汗まみれで鈴木Pがしてきた話全てが完全にエピローグなんよな」との声が上がっています。
公開前に一切の宣伝をせずに『千と千尋の神隠し』超えの大ヒットは本当にすごいですね。
鈴木さんが初めて宮崎駿監督に自由に任せてみたという『君たちはどう生きるか』。制作裏話を聞き、ますます劇場に足を運びたくなったリスナーも多いのではないでしょうか。
【番組情報】
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
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(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)