毎週木曜日の深夜に放送されているテレビ番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京系)。10月13日の放送では、知られざる北朝鮮の生活について、朝日新聞の現役記者が語り、話題となっています。
(画像:AFP=時事)
■北朝鮮の教育現場ではタブレットが導入済み?現役の朝日新聞記者が説明
テレビ東京「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」
北朝鮮SP#TVer #じっくり聞いタロウ #名倉潤 #河本準一https://t.co/jOMJ1MyfgG— TVer【公式】 (@TVer_info) October 13, 2022
社会主義共和制の国家として知られる北朝鮮では、国民に対して情報や行動、思想などの統制が行われていることは有名ですが、その実態について日本人の我々はあまり知りません。
番組には朝日新聞の現役記者で、広島大学で客員教授としても活躍している牧野愛博さんが登場。北朝鮮の文化に精通している牧野さんは、2013年に作られた北朝鮮の教育用タブレットを手に持ってスタジオに現れます。
牧野さん曰く、ごく一部ではあるものの北朝鮮の教育現場では既にタブレットが導入されているとのことです。
「貧富の差が激しいので、使える人は本当に一部いますけど、その人たちは我々と同じような生活をしていますから。要するに富の象徴のようなものです」と説明しました。
■現役記者「北朝鮮の教育って…」理解しがたい実情を激白
タブレットが教育現場に導入されていることから、話題は北朝鮮の教育方針に移ります。
牧野さんは「北朝鮮の教育って日本の教育と全く違うので」「日本人の教育って、皆さんも経験されたように、社会に出て物を買う時に計算できるように算数の勉強をしましょうとか、手紙書くために漢字も覚えましょうって。それが教育ですけど」と、日本の常識的な教育の目的を説明しました。
一方で「北朝鮮の教育の目的は3つしかなくて。1つは誰のおかげで幸せに暮らしているのかっていうのを教えるっていうこと。2つ目が誰が敵なのかをちゃんと教えると。それと、3つ目はとにかく教育の場を使って密告させる」と語る牧野さん。
この話を聞いた次長課長・河本準一さんは「北朝鮮になると算数の問題も違うんですか?」と尋ねると、牧野さんは「好戦的ですよね」と返します。
さらに、牧野さんは「さっき申し上げた2番目の目的が“敵を教える”っていうことなので、アメリカ人は敵だってことを教えないといけない。例えば小学校2年生の算数の教科書になると、北朝鮮は朝鮮戦争のことを祖国解放戦争って言うんですけど。祖国解放戦争で朝鮮人民軍のおじさんたちが米帝の山犬野郎を最初の戦いで100匹殺しました。次の戦闘では、1回目の戦闘より30匹多く殺しました。全部で何匹殺したでしょう?」と、例題を口にしました。
■北朝鮮ではサムズアップすると刑務所行き!?
話は金正恩氏の政策にまで及び、牧野さんは「本人は西洋化することが国を豊かにすると固く信じているので」と語ります。
金正恩氏がサムズアップ(親指を立てるジェスチャー)をしている仕草は、北朝鮮の民衆には理解できないものなのだそう。牧野さんは「本人は(ドナルド・)トランプとかがやってるのを見て、カッコいいから自分もやってるわけですよね」と話します。
河本さんが「かと言って、全員がサムズアップで返したらとんでもないことになる」と反応すると、牧野さんは「敵のポーズを真似してる訳ですから、仰るようにみんなでこんなこと(サムズアップ)やったら、不敬罪になってみんな捕まっちゃいますけどね」と説明。
スタジオの熊切あさ美さんは「すごい国だ」と驚いていました。
ネット上では「北朝鮮タブレットで勉強してるのか」「すごい国だな、サムズアップしたら捕まるとか…」「他国から見たら変だよね」などのコメントも見られています。
牧野さんの話には、なかなか知ることのできない情報がたくさんあり、驚かされましたね。カルチャーショックを受けた視聴者も多かったのではないでしょうか。
【番組情報】
じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~
https://tver.jp/lp/episodes/epj6gg6xxb
(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)