ピース又吉、映画『僕の好きな女の子』を原作者視点で大絶賛「圧縮しているものを映像でちゃんと開いている」

投稿日:2022/03/21 16:08 更新日:

3月20日、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんのYouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」では、又吉さんのエッセイをもとに映画化された『僕の好きな女の子』について語る動画を公開。原作者視点で実写映画について語る姿に注目が集まっています。

又吉直樹

(画像:時事)

■又吉、映画『僕の好きな女の子』を絶賛「これがまた面白くて」

映画『僕の好きな女の子』の原作は、又吉さんが2017年に「別冊カドカワ 総力特集『又吉直樹』」に寄稿したエッセイです。

内容について「又吉直樹として、僕がイメージする"僕の好きな女の子"って何なんやろうって真剣に考えて、それがこう、だんだん物語になっていってちょっと小説っぽくはなってるんですけど」と説明する又吉さん。

そのエッセイを、玉田真也さんがメガホンを取り、2020年に渡辺大知さん、奈緒さん主演で映画化。又吉さんは映画を観て「これがまた面白くて」と絶賛します。

■又吉、映画の魅力を解説「圧縮しているものを映像でちゃんと開いている」

原作のエッセイ自体は1万字にも満たない作品。そのまま映像化しても1時間半の映画にはなりません。

「どうするのかなと思ったら、僕が2行ぐらいで書いてる、圧縮しているものを映像でちゃんと開いている」とのこと。「無いものを適当に付けていくというよりは、あったはずの時間に戻していくっていうのがめちゃくちゃ凄くて」と、玉田監督の手法を語ります。

「たとえば、自動販売機で2つ飲み物買ったみたいなことぐらいしか書いてなくても、なぜそれを2本買ったのかとか」「ちゃんと映像として開いていくというか、乾燥してギューってなってんのを空気に触れさせてバーッて広げたっていうのであったり」と、具体的なシーンを分析。

そして、玉田監督について「文章をそのまま映像にするというよりは、文章と映像は表現の形式が違うっていうことを多分凄い意識されてて」と評価します。

また、映画を観終わった感想について「文章をそのまま映像にはしていないんだけど、映像にし終わったものを観てもらったら、文章を読んだ時と同じような感覚を途中で感じられたり、読後、エッセイを読み終わった時に感じるであろう何かを映像を観終わった後に感じられる」と語りました。

■自分が書いたエッセイなのに「見てて辛いですもん」

映画を観て、原作者ながら「なんか見てて辛いですもんね。辛かったですね」という又吉さん。

「なんでこんなことなんねん、みたいな。そりゃ自分で書いてるんですけど」と笑いつつ「見ててうわーみたいな。辛いなっていう。もうそこまで追い込まんといてくれみたいな」と、映画に感情移入してしまったと言います。

そして「元々の文章よりも絶対もっと強い感情が立ち上がるようなものを作ってらっしゃるんでしょうし。っていうので面白いなと思いましたね」と、改めて玉田監督の手腕と映画の面白さを語りました。

■原作者視点の又吉のトークに視聴者「実写版も観たい」

動画後半では「原作から実写への再現度」について、原作者視点から語った又吉さん。

今回の動画に対し、ネット上では「たった2行の圧縮された文章をイメージで実写化される方も凄いですし、又吉さんがそれに対して愛情をもたれるのも何か分かります」「原作も読みたいし、実写版も観たいです」「原作のテイストを守りつつ、違う表現をするって又吉さんの得意技じゃん」との声が上がっています。

原作者である又吉さんならではの感想を聞き、映画本編を観たくなった視聴者も多いのではないでしょうか。

【番組情報】
ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=A-g7-AvcKKE
(文:二木もなか/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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