TBS系日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」で、シンシーに拘束されている黒須駿(松坂桃李さん)ら別班員5人。
第17話では救出作戦をめぐり、別班としては5人を切り捨てるという非情な判断が下されました。
それでも乃木憂助(堺雅人さん)は救出を諦めきれず、長野利彦(小日向文世さん)の言葉に背中を押され、ノコル(二宮和也さん)率いるテントの力を借りることを決断します。
果たして、黒須たち5人は助かるのでしょうか。
編集部が実施した『VIVANT』考察アンケートには、本編だけでなく、最新のメイキング映像「VIVANT-Adventure Log-」で映し出された出演者たちの何気ない言葉に注目した、意外な考察が寄せられました。
そこから浮かび上がってきたのは、黒須たち5人に“生存”の可能性が残されているのではないか、という説です。

(画像:時事)
※以下、第17話までのネタバレを含みます。
■小日向文世が漏らした「最後だからね」
気になったのは、長野役の小日向文世さんと、乃木役の堺雅人さんが第17話のシーンについてリハーサルを行っている場面です。
2人は、本番でどの程度まで距離を縮めるのか、どのような動きをつけるのかを相談。
その中で小日向さんは、本当なら乃木の肩や腕などに触れたいくらいの気持ちで演じたいという趣旨の話をしながら、さりげなく、
「最後だからね」
と口にしていました。
アンケートでは「いまなんていった?と思った」「何が最後なの?」と疑惑の声があがりました。
何気ない一言ですが、考察目線で見ると気になります。
何が“最後”なのでしょうか。
単純に、その日の撮影が最後だった可能性もあります。
あるいは、この場面の撮影が最後だったのかもしれません。
しかし、もし「長野と乃木が一緒に芝居をするシーンはこれが最後」という意味だったとしたら――。
長野の今後に、かなり不穏な可能性が浮かんできます。
■長野専務はこのあと殉職する?
第17話で長野は、別班の決定に従って黒須たち5人を見捨てようとする乃木に、強い感情を見せました。
自分も仲間を助けたいという思いを抱えながら、別班としては動けない。
そこで乃木に対し、別班とは別の力を使う道を示しました。
その言葉を受けた乃木は、テントへ協力を求めることになります。
つまり、黒須たちを救うため、乃木を再び動かした人物こそ長野です。
もし、この場面が本当に乃木と長野の“最後の共演シーン”だったとしたら。
長野はこの後、救出作戦などの中で命を落とす可能性も考えられます。
もちろん、「最後だからね」という一言だけで殉職すると判断することはできません。
それでも、小日向さんと堺さんがこの場面を非常に熱量の高いシーンとして捉え、距離の取り方まで細かく相談していたことを考えると、単なる作戦会議以上の意味を持つ場面だった可能性もありそうです。
■長野の言葉は“フェイク”ではなく本心だった?
これまで長野については、本当に乃木の味方なのか、テントを動かすために乃木を誘導しているのではないかという“裏切り者説”も考えられました。
しかし今回のメイキングを見ると、別の見方もできます。
もしこの場面が長野と乃木にとって最後の重要な会話になるのであれば、長野が見せた感情は、何かを企むための演技ではなく、ストレートな本心だったのではないでしょうか。
黒須たちを見殺しにしたくない。
しかし、自分には別班を動かすことができない。
だから乃木に託す。
そんな思いで、乃木に別の道を示したのかもしれません。
もし長野自身も、この後の展開で命を懸けることになるとすれば、第17話の場面は事実上の“別れ”だった可能性もあります。
■長野の命と引き換えに5人を救う展開?
ここで改めて気になるのが、黒須たち5人の運命です。
黒須を含む別班員5人は、第2シーズン序盤から長期間拘束され続けています。
乃木は組織の規律と仲間の命の間で苦しみ、長野までが感情をあらわにして救出を後押ししました。
さらにテントも動き始めています。
ここまで多くの人物が「5人を助ける」という方向へ動いたうえで、5人全員が命を落とす展開になれば、あまりにも救いがありません。
一方で、長野という重要人物が救出のために命を懸け、その意志を受けた乃木たちが黒須ら5人を救い出す――。
そんな構図であれば、第17話で描かれた長野の熱い言葉にも、さらに大きな意味が生まれます。
「5人の命を救うために、別の誰かが命を懸ける」
という展開が待っている可能性もあるのではないでしょうか。
■堺雅人が語った「彼(リュウ)から始まってる物語」
さらに、最新のメイキングでもうひとつ気になるのが、堺雅人さんがリュウ・ミンシュエンについて語った言葉です。
堺さんはリュウについて、
「彼(リュウ)から始まってる物語なんで」
と話していました。
これはかなり重要な言葉ではないでしょうか。
リュウは、物語の途中から登場した単なる敵役ではない。
現在起きている一連の出来事そのものが、リュウを起点として始まっていると捉えることができます。
つまり、「彼(リュウ)から始まってる物語」なのであれば、この先の展開もリュウを軸に動いていく可能性があります。
黒須たち別班5人の生死についても、乃木たちの救出作戦だけで決まるのではなく、リュウが彼らをどう捉え、どのような選択をするのかが、物語全体の流れを左右する大きなポイントになるのではないでしょうか。
■監督はリュウを「感情で動く人物」と説明
さらにこれまでのメイキングでは、福澤克雄監督がリュウについて、“感情”によって行動する人物であることを語っていました。
ここも重要なポイントです。
リュウは現在、シンシー側の人物として野崎(阿部寛さん)らと対峙しています。
組織の論理だけで考えれば、黒須たち別班員5人は敵です。
しかし、リュウが常に組織の利益や命令だけで動く人物ではなく、自分自身の感情によって判断する人物だとすればどうでしょうか。
最後の最後で、シンシーの意向とは異なる選択をする可能性も残されています。
■リュウなら「捕らわれた工作員」の気持ちが分かる?
リュウ自身も、かつて危険な潜入任務に身を置いていました。
自分の正体を隠しながら敵の内部へ入り、いつ命を落としてもおかしくない状況で任務にあたった経験があります。
立場は違っても、黒須たち5人もまた、国家のために命を懸けて任務を遂行してきた工作員です。
そんな5人が敵に捕らえられ、所属する組織からさえ切り捨てられようとしている。
リュウがその状況を目の当たりにしたとき、本当に何も感じないのでしょうか。
特に福澤監督が「感情で動く人物」としてリュウを説明しているのであれば、
「任務に命を懸けた人間を、このまま死なせていいのか」
という思いが、リュウを突き動かす可能性も考えられます。
■5人を救う“内側の人物”はリュウ?
乃木たちは、黒須たちを救うため外側から動き始めています。
一方、黒須たち5人がいるのはシンシーの内部。
外からどれだけ救出作戦を進めても、内部の状況が分からなければ簡単には助け出せません。
そこで鍵になりそうなのがリュウです。
シンシーの内部にいて、施設や人員について把握し、なおかつ感情によって組織の論理から外れる可能性を持つ人物。
もしリュウが最後に、自分自身の潜入捜査の経験や野崎への思いを優先するとしたら、黒須たちを逃がすために“内側から”動く人物になる可能性もあります。
これまで浮上していた「リュウは実は味方なのではないか」という考察ともつながってきます。
■黒須たち5人は“助かる”のではないか
もちろん、現時点では黒須たち5人の生死は明らかになっていません。
小日向さんの「最後だからね」という一言についても、長野の死を意味するとは限りません。
それでも、
乃木を救出へ向かわせた長野。
その長野と乃木の“最後”を思わせるメイキングでの発言。
そして堺さんが「彼(リュウ)から始まってる物語なんで」と語ったリュウの存在。
さらに、福澤監督が示した「感情で行動する人物」というリュウの性質。
これらを重ねると、黒須たち5人の生死は、単純な救出作戦の成否だけでは決まらないようにも思えてきます。
むしろ、リュウという人物が何を感じ、最後にどちらを選ぶのか。
そこが物語そのものを動かし、5人の運命まで左右する可能性があります。
もし長野が本当に命を懸けて乃木を送り出すのであれば、その先に待っているのが別班員5人全員の死というのは、あまりにも残酷です。
長野の思いを受けた乃木たちが外から動き、物語の起点となったリュウが内側から道を開く。
そして黒須を含む5人が生還する――。
最新メイキングで何気なく漏れた「最後だからね」という一言と、「彼(リュウ)から始まってる物語なんで」という言葉は、そんな救出劇につながっていくのでしょうか。
黒須たち5人の運命、そしてリュウが最後にどのような選択をするのかに注目です。
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※情報は掲載時点のものです
<調査・文・編集:COCONUTS編集部>
