LGBTQ+カミングアウトのAAA與真司郎「ただ一緒に普通の生活をただしたいだけ」反響続々

投稿日:2023/09/28 16:45 更新日:

<記事提供:COCONUTS>

9月27日に放送されたTBS系ニュース番組「news23」に、AAAの與真司郎さんが出演。

LGBTQ+であることを告白していた與さんが、幼少期から抱えていた葛藤を明かして注目を集めました。

AAA與真司郎

(画像:時事)

■與真司郎が過去に抱えた苦悩

この日、番組のメインキャスターを務める小川彩佳さんと與さんはリモートで対談。

與さんは、今年7月に開催したファンミーティング「與真司郎announcement」で、自身がゲイであることをカミングアウトしました。

これについて、小川さんが「セクシュアリティを公に発表されようとした、それはどういったきっかけがあったんですか?」と尋ねると、與さんは「一番最初はやっぱり自分が小さい時にすごく自分のセクシュアリティで葛藤していたので…。その辛い思いを本当にわかってるので。そういうことをもう他人に体験して欲しくない」と答えます。

與さんは「ファンの方でも結構セクシュアリティで悩んでる相談をしてくる方も何人かカミングアウトの前からいて。こういう人がファンの中にもいるんだなって思って。自分が何かできることはないのかなって思ってたのが一つですかね。それが一番デカい理由な気がします」と、ゲイであることを公の場で発表した理由を明かします。

子供時代、ゲイであることを隠していた與さんは「やっぱり自分を隠すしかないというか」と当時を振り返ります。

その後、ダンスにのめり込むようになった與さんはAAAのメンバーとして成功を収めます。

與さんは「やっぱり日本の芸能界も含め、ストレートであることが当たり前っていう感じの質問とかが普通にくるので、そこをどうやって合わせていけばいいんだろう。ファンの皆さんを傷つけたくもないし、どうやっていけばいいのかなって。自分がゲイとして生まれたくて、決められて生まれてこられたらいいんですけど、自分達って自分達で決められないことなので、『いや勝手になったんでしょ』とかってそういうイメージもあると思うんですけど、もう生まれた時からのことなので」と、抱えていた苦悩を打ち明けました。

■與真司郎を救ったのはアメリカでの生活

與さんにとって転機になったのがアメリカの大学に留学したこと。

與さんは「みんなが普通にゲイの人とストレートの人達がみんな何もジャッジせずに普通に遊んでるんですよ。逆に気も遣ってない、本当の僕達はそうであって欲しいんですよ。別に特別扱いをして欲しいとか、全く思ってなくて、ただ一緒に普通の生活をただしたいだけっていう所にアメリカでその人達と出会って初めて感じられて、やっと何か光が見えたというか」と、アメリカにありのままの自分を受け入れてくれる環境があったことを明かします。

その経験が後押しになった與さんは「実は僕、ゲイなんだよね」と、家族に本当のことを伝えたそうです。

小川さんは與さんの母親にもインタビューを実施。與さんの母親は家族はカミングアウトをすぐに受け入れたことを明かします。

その一方で、與さんが心配していたのが甥っ子と姪っ子の反応。

與さんの母親は「いま、小学校三年生の子なんですけれども、『真が今日言ったことはどんな人でも好きになってもいいんやな。良かった』って言ってました。それを聞いてすごい私も気持ちがほぐれて号泣してしまいました」と、甥っ子の温かい言葉に救われたと告白。

與さんは「とにかく一人じゃないっていうことはまず絶対に思ってて欲しい。すぐカミングアウトをするっていうことも正解じゃないっていうことも分かってて欲しいし。けど、一人で抱え込むのは辛いと思います。自ら信頼できる人を自ら探しに行くとか、やっぱり自分の今いる世界から一歩ドアを開けて出ないと、絶対に今のまま変わらないと思います」と、同じ悩みを抱える人たちにメッセージを送ります。

そして、與さんは「もちろんそれをしなくてもいい社会に世界がなってくれたら、もちろんそれがゴールだし。それは僕も思ってるんですけど、それはそんな一日でポンと変わらないから。自分がいま辛いってなるんだったら、どうにかまずは一人でもいいから、信頼できる人を見つけて欲しいなって」と話しました。

今回の放送に、ネット上では「しんちゃんのすごく良かった考えさせられることばかりこの思いがもっと広まって行くといいね。素敵だったよしんちゃん」「真ちゃんのインタビューを観て改めて素晴らしい人だなと思った。これからも陰ながら応援しています」「真ちゃんの言葉が本当に素敵で聞き入っちゃったAAAの映像思ったよりも流してくれて嬉しいし」などのコメントが上がりました。

與さんの話を聞いた甥っ子の言葉が素敵ですね。また、與さんのLGBTQ+の人を特別扱いしない自然に受け入れてくれる社会になって欲しいというメッセージも印象的でした。

(文:かんだがわのぞみ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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