なぜ?北野武がバイオレンス映画を撮る理由が深い。大杉漣最後の北野映画「アウトレイジ 最終章」は必見。

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北野武監督作品に数多く出演したことでも知られる大杉漣さんの訃報を伝えるニュースは、芸能界に悲しみをもたらしています。
海外での評価も高い北野武監督は、バイオレンス系の映画を撮ることで有名ですが、なぜバイオレンス系作品を撮るようになったのかについてはあまり知られていないことも多いようです。
2017年9月29日に読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」にて映画『アウトレイジ 最終章』のプロモーションで出演した際、北野武さん本人がその理由について語りました。

 

「戦場のメリークリスマス」のラストシーンがきっかけに

たけしさんが最初に映画と深い関係を持つことになったのは、世界中で評価された大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」。粗暴な軍曹ハラ役のたけしさんが「メリークリスマス、ミスターローレンス!」と言って映画は終わりますが、このラストシーンは現在でも語り継がれるほど印象的なもの。
しかし、映画公開当時は全く違う反応だったというのです。

たけしさんは同番組内で、「日本のお客さんは、俺が出てきて『メリークリスマス』って言ったら笑っちゃったの。タケちゃんマンが何か言ってるぞって感じになっちゃったの。」と、当時のことを語り出しました。
「タケちゃんマンとかさ、芸人としての“ビートたけし”の印象が強いから、本当はシリアスなシーンなのに俺が出てくると日本のお客さんは笑っちゃうわけ。海外のお客さんは俺が芸人って知らないから全然違うんだけどさ。」
たけしさんは、今でこそ映画の中では「出てくるだけで怖い日本人」を演じる代表的俳優と認知されていますが、当時はお笑い芸人としての活動が主だったため、肝心なシーンで日本のお客さんからは笑いが起きてしまったらしいのです。

そこで、たけしさんは「映画の中で笑われたらまずいって思って」「どうしたら笑われないかなぁって考えてさ」「俺が出てきただけで怖いって思わせないといけない」と考えるようになり、「それでバイオレンス映画っていうかね、そういう方向にいったというか、とにかく映画の中で笑われちゃいけないって必死だったのよ。」とバイオレンス系映画に関わることになったきっかけを話しました。

 

この告白には司会の宮根さんも驚いていました。
バイオレンスによる表現が先行して構想されていたのではなく、シリアスに見せるための戦略だったようです。「映画のたけしさん=怖い」という認識は見事に浸透していますね。そして、今や映画の中のたけしさんの演技に憧れる芸人さんや俳優さんも多く、この戦略は大成功といえるのではないでしょうか。

 

「アウトレイジ 最終章」は、大杉漣さん最後の北野映画出演作に

先日訃報が報じられた大杉漣さんは、北野武監督作品と縁が深く、初期の「ソナチネ」にも出演しています。以降、常連俳優と呼ばれるほど多くの北野映画に出演し、「HANA-BI」ではブルーリボン賞助演男優賞や日本アカデミー賞優秀助演男優賞などを受賞しています。

 

最後の北野映画出演作となってしまった「アウトレイジ 最終章」では、東スポ映画大賞の助演男優賞を受賞しています。「アウトレイジ 最終章」は、Blu-ray&DVDの発売日が2018年4月24日(火)に決定しました。
スペシャル版には、総勢17名のスタッフ&キャストの本音と暴露インタビューが収められたメイキング映像と“アウトレイジ解説書”が特典に含まれているとのことですので、大杉漣さんの姿を見られる貴重な映像となっているようです。

 

東スポ映画大賞助演男優賞受賞時の「アウトレイジ最終章」公式ツイート

 

「スペシャル版には、総勢17名のスタッフ&キャストの本音と暴露インタビューが収められたメイキング映像と“アウトレイジ解説書”が特典に」

 

大杉漣さんのブレイクの軌跡とともに過去の北野映画を見返してみるのもいいかもしれませんね。

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