【制作秘話】ブラック・ジャックとドロンジョの婚活広告はこうして生まれた。制作者へインタビュー。

更新日:

婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェントは、イメージキャラクターに「ドロンジョ」と「ブラック・ジャック」を起用し、二人のお見合いを描いたWEB動画「ドロンジョとブラック・ジャック」を2018年1月1日(月)に公開し、新宿駅構内やJR中央線車内など首都圏の電車内でもポスター広告を掲載しました。

 

この広告を作られた電通CDCのクリエーティブ・ディレクター田中直基さんと、同・CMプランナー/コピーライター栗田雅俊さんに制作の裏側を語って頂きました。
お話ししてくださったのは、こちらのお二人です。

 

電通CDC / Dentsu Lab Tokyo 田中直基さん。年齢38歳。
2004年電通入社。コピーライター、CMプランナーからキャリアをスタートさせ、現在ではクリエーティブ・ディレクターとして、デジタルコンテンツ、商品開発、作詞などを幅広く設計しています。

 

電通CDC 栗田雅俊さん。年齢36歳。
2006年電通入社。CMプランナー/コピーライターとして勤務。マス広告表現が得意分野。CMプランナー作業が多いですが、グラフィックのコピーも書きます。デジタルキャンペーンも手がけています。

 

※ページの最後に過去の作品をご紹介しています。

 

「ドロンジョ」(左)と「ブラック・ジャック」(右)を起用した
パートナーエージェントの話題の新広告

SNSなどでは「この広告めっちゃ好き」「ツボった」などの声が上がっており、動画総再生回数は200万回を超えました(2018年2月1日時点)。多くの人を惹きつけているようです。

 

婚活サービスの本質は「自分の世界の外に、運命の出会いがある」ということ。

◼️今回の案件において、パートナーエージェント様が抱えていた課題はどのようなことでしたか?

 

「パートナーエージェントさんが抱えていた課題は、成婚率No.1のサービスでありながら、社名認知がまだ足りていないことでした。また、婚活サービスそのものにおいても、利用に抵抗感のある方がいるという課題がありました。」

 

◼️そのような課題があるなか、パートナーエージェント様が提供するサービスや「婚活サービス」そのものにおいて、どのような点をアピールしていこうと思いましたか?

 

「『自分の世界の外には、素敵な出会いがある』という婚活サービスの本質を伝えること。また、自然な出会い方だけが幸せと思われがちな世の中ですが、出会い方よりも出会った後の方がずっと大事。誰かの助けを借りて出会うこともアリなんだよ、という空気を作るきっかけになればいいと思いました。」

 

世界には35億もの異性がいて。
日常の中で出会える人は一握り。
そう考えると自分の世界は狭い。
本当に自分に合うパートナーは、
どこか遠くにいるかもしれない。
すべての人に、運命の人がいる。
ことし、新しい誰かに出会おう。

 

 

「生々しくなりがちなテーマを嫌味なく、好感をもって伝えてくれる」この二人のキャラクターの国民的メジャー感と信頼感が決め手に。

◼️今回のクリエーティブを生み出した経緯を教えてください。

「2017年の夏頃、パートナーエージェントさんから相談がありました。最初は、電車のステッカー広告のみの依頼でした。一枚絵の強い案として今回のマッチング案をご提案しました。それが気に入っていただき、CMなどの追加制作が次々と決定しました。」

 

◼️キャラクターが先に決まっていたのですか?
「いえ、違います。『違う世界のふたりが出会う』というコンセプトを先に作り、さまざまな候補の中からベストな出演者を探しました。」

 

◼️「違う世界のふたり」を表現するために、ブラック・ジャックとドロンジョを起用されたのはどのような理由だったのでしょうか?

 

「婚活サービスというやや生々しくなりがちなテーマを嫌味なく、好感をもって伝えてくれるキャラクターだからです。あと、設定上も独身であり、結婚相手を探していてもおかしくないキャラクターであることも決め手となりました。」

 

◼️様々な候補や表現があるなか、決め手となったことは何ですか。

 

「いまだかつてないマッチングの強さです。手塚プロさんとタツノコプロさんの初めてのCMでのコラボということもさることながら、ドロンジョとブラック・ジャックの持つ国民的メジャー感と信頼感が決め手となりました。」

 

「誰もが共感を感じられるようにしたかった」

◼️認知度も人気も高い二人のキャラクターを起用して制作するにあたって、どのような事を心がけましたか?

 

「キャラで目立っただけで終わらないよう、パートナーエージェントさんの社風である誠実さがきちんと伝わるように心がけました。絵の雰囲気やナレーターの声質など何度も検証しました。」

 

悪くない。と男は思った。
派手な女だ。言動も風変わりすぎる。
だが自分を持っている人は魅力的だ。(一般的にも)
それにこのスタイル(この大胆さ)
維持には強い精神力がいるはずだ。(医学的にも)
ゆずれない信念があるんだろう。(共感)
私も医師である前にひとりの男。(まだ33歳)
ついマスクの下の素顔を想像してしまう。(いいほうに)
心拍が上がる。(これは病気ではない)
こんなひと、いたんだ。

 

 

◼️特に苦労されたことを教えてください。

 

「国民的キャラクターのストーリーとして恥じぬよう、膨大な設定資料を読み込み、プロダクションさんに何度もご確認いただきながら、何十タイプものセリフのやりとりを書きました。ボツにした案もいくつもあります。キャラクター性の面白さと、婚活する人間性のバランス感に苦労しました。なぜブラック・ジャックはドロンジョを好きになったのか、とかをちゃんと合点がいくように深く考えました。」

 

◼️キャラクターの「心の声」の部分は、何を意識して書かれましたか?

 

「キャラクターである前に、現代を生きるひとりの男性と女性の話として聞こえるように意識しました。特殊なお話ではなく、誰もが共感を感じられるお話にしたかったからです。また原作にリスペクトを最大限払って、本人が言いそうなことを言うように、意識しました。また交通広告は、モノローグで単調にならないよう、( )を使って自己対話感とリズムをつくりました。」

 

当たりかも。と女は思った。
無愛想な男だ。お世辞ひとつ言わない。
でも医者だ、年収は悪くない。(重要よね)
ただ照れ屋なだけかも。(そう信じたい)
目の奥はどこかやさしい。(気もする)
思えば今まで、周りにろくな男がいなかった。(同僚も)
ようやく巡ってきた春かも。(焦りすぎ?)
ナイフとフォークの使い方も上品。(紳士ね)
あ、メスで慣れてるだけか。(そう彼は医者)
こんなひと、いたんだ。

 

「『なんか好きかも』の力を信じてます」「感じのいいおじさんになりたい」

今回、話題となったこちらの広告を手がけた田中さんと栗田さんはどのような感性を持つ人なのでしょうか。少し個人のことを聞いてみました。

 

◼️それでは、クリエーターであるお二人のことを少し教えてください。他人のクリエーティブで最近衝撃を受けたものはありますか?

 

田中さん「昔から、過去のものを組み合わせて新しいものを作るタイプのクリエーションが好きです。音楽だとマッシュアップとか。最近面白いと思ったのは、『DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件』という漫画ですね(笑)。」

 

栗田さん「最近だとNintendo switchのスプラトゥーンですね。高度なアートディレクションと、ゲーム体験のデザインがすばらしいと思いました。毎日飽きずにやってますが、こんな風に面白さが長続きするものをつくりたいです。」

 

◼️仕事の質を高めるためにやっていることはありますか?

 

田中さん「仕事以外の時間をなるべくつくることです。」

 

栗田さん「無駄な打ち合わせはできるだけやめるようにしています。」

 

◼️今後手がけてみたいものはありますか?

 

田中さん「クルマ、電車、飛行機、駅、遊園地…。広告以外のものを作りたいです。」

 

栗田さん「ジャンル問わず、いろいろやっていきたいです。最近はCMの仕事が多かったのですが、今回、コピーを書いた交通広告の評判がよかったのでコピーももっと書いていきたいです。」

 

◼️今後どのような存在になっていきたいですか?

 

田中さん「『なんか好きかも』という感情が解決できちゃうことって、結構ある気がしています。そういう仕事をしていきたいです。」

 

栗田さん「こそこそと地味に生きつつ、面白いやつから賢そうなやつまでなんとなくいろいろつくれる、感じのいいおじさんになりたいです。」

 

広告効果は上々、前年同期比で200%超え

パートナーエージェントのホームページ訪問者数は、前年同期比で200%を超えているそうで、話題性も成果も大成功のようです。

 

また、パートナーエージェントは、「専任の成婚コンシェルジュ」「豊富なデータに基づく婚活設計」「活動のPDCAサイクル」の3つを特長として、顧客満足度No.1(2017年オリコン顧客満足度調査)かつ成婚率No.1(株式会社ネオマーケティング調べ)を誇っています。
WEB動画「ドロンジョとブラック・ジャック」は特設サイトで見ることができます。
特設サイト:http://www.p-a.jp/db1801-01/

 

話題になった今回の広告によって、婚活サービス全体が「アリ」だという空気の底上げにも繋がったのではないでしょうか。
今後の動向にも注目していきたいですね。

 

今回お話しをうかがったお二人のプロフィールと制作事例

◼️電通CDC / Dentsu Lab Tokyo 田中直基 年齢 38歳
2004年電通入社。コピーライター、CMプランナーからキャリアをスタートさせ、現在ではクリエーティブ・ディレクターとして、デジタルコンテンツ、商品開発、作詞など幅広く設計。主な仕事に、YouTube「好きなことで、生きていく。」、マツコロイド、ココナッツサブレ「五五七二三二〇」、AI野球解説システム「ZUNO」、ユニクロ「UT PICKS」など。

 

過去の作品

 

YouTube 好きなことで、生きていく。

 

マツコロイドとtotto の開発

 

ユニクロ UT PICKS

 

五五七二三二〇

 

AI野球解説システム ZUNO

 

◼️電通CDC 栗田雅俊 年齢 36歳
2006年電通入社。CMプランナー/コピーライターとして勤務。CMやコピーといったマス企画を中心としつつ、メディアニュートラルにアイデアを考える。主な仕事に、ソフトバンク、サントリー、日清食品、トヨタ自動車、富士急ハイランドなど。

 

過去の作品

 

ソフトバンク シンゴジラシリーズ

 

サントリー デカビタC マリオシリーズ


宝くじBINGO5 リカちゃん篇

 

日清食品カップヌードルパスタスタイル「イタリア人が認めなかったパスタ」

 

トヨタ自動車 ESTIMA 「Sense of Wonder」

 

※掲載時点の情報です。
※すべての商標は、各々の所有者の商標または登録商標です。

関連キーワードから記事を見る
, ,

Copyright© COCONUTS , 2018 All Rights Reserved.